令和4年度 公害防止管理者 大気特論 問2を解説|燃料の特徴と種類
令和4年度 大気特論 問2は、ア〜ウの特徴に当てはまる燃料の組合せを選ぶ問題です。ガス燃料・液体燃料・石炭それぞれの特徴語から正しい組合せを選びます。
この問題のポイント
3つの条件はどれも、その燃料を代表する「見分けの決め手」を突いています。液化のしかた(常温で加圧すれば液化するのか、冷却が必要なのか)、JISで規格化されている品質項目(煙点は灯油の指標)、石炭化の進み具合(固定炭素が最大なのはどれか)の3点です。分かれ目は、加圧で液化するガス燃料をLPGと結び付けられるか、そして固定炭素が最も多い石炭を無煙炭と判断できるかです。
※ 問題文そのものは、産業環境管理協会が公開している公式サイトで確認できます。
正解:選択肢(1)
空欄に入る正しい語句
| 記号 | 入る燃料 | 読み解き |
|---|---|---|
| ア | LPG | 常温で加圧するだけで液化するガス燃料。LNGは深く冷却しないと液化しません。 |
| イ | 灯油 | 煙点はランプ燃焼時の性状を示す指標で、JISでは灯油に規格があります。 |
| ウ | 無煙炭 | 石炭化が最も進み、固定炭素の割合が最大で揮発分が少ない石炭です。 |
ここが分かれ目
まちがえやすいのはアです。ガス燃料でも、LPG(プロパン・ブタン)は常温で圧力をかけるだけで液体になるのに対し、LNG(液化天然ガス)はおよそ−162℃まで冷やさないと液化しません。「常温で加圧すれば液化」という条件でLNGを選ぶと液化の方法を取り違えることになります。ウの無煙炭は石炭化がいちばん進んだ石炭で、固定炭素が最も多く揮発分が少ない点が決め手です。褐炭や歴青炭は固定炭素がこれより少なくなります。この2点を正しく結べる組合せは(1)だけです。
覚え方
- 液化のしかた:LPGは常温加圧・LNGは冷却。
- 煙点の規格がある液体燃料は灯油。
- 固定炭素が最大の石炭は無煙炭(石炭化が最も進んだ石炭)。
理解度チェック
Q.
常温で加圧すると液化するガス燃料はLPGとLNGのどちら?
LPGです。LNGは常温加圧では液化せず、−162℃程度まで冷却する必要があります。
Q.
固定炭素の割合が最も大きい石炭は?
無煙炭です。石炭化が最も進んでおり、揮発分が少なく固定炭素が多いのが特徴です。
この問題に関連する用語解説
出典
- 一般社団法人 産業環境管理協会「令和4年度 公害防止管理者等国家試験 大気特論 問題・正解」(公式PDF)
※ この記事の確認日:2026年7月