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令和4年度 公害防止管理者 大気関係技術特論 問2を解説|プロパンとメタンの燃焼とCO2濃度

令和4年度 大気関係技術特論 問2は、燃料の完全燃焼と乾き燃焼ガス中のCO2濃度に関する計算問題です。プロパンを完全燃焼させたときの乾き燃焼ガス中CO2濃度が12%のとき、同じ空気比でメタンを完全燃焼させたときの乾き燃焼ガス中CO2濃度を求めます。

この問題のポイント

2つの気体燃料をつなぐ橋渡しになるのが「空気比(過剰空気の程度)」です。まずプロパンの燃焼式から、CO2濃度が12%になるような空気比を逆算します。次に、その空気比をそのままメタンの燃焼に当てはめ、乾き燃焼ガス(水分を除いた燃焼ガス)に占めるCO2の割合を計算します。メタンはプロパンより炭素が少なく水素の割合が大きい燃料なので、生じるCO2は少なく、乾き燃焼ガス中のCO2濃度はプロパンより低い値になります。答えは約10%です。

※ 問題文そのものは、産業環境管理協会が公開している公式サイトで確認できます。

正解:選択肢(2)

各選択肢の正誤

選択肢各選択肢の判定解説
(1)×(誤り)9%では計算値より低すぎます。
(2)○(正しい)空気比を仲立ちにして計算すると約10%となり、これが正解です。
(3)×(誤り)11%はプロパンの値に近すぎ、メタンの計算値と合いません。
(4)×(誤り)12%はプロパンと同じ値で、燃料の違いを反映していません。
(5)×(誤り)13%はメタンのCO2濃度としては高すぎます。

ここが計算の分かれ目

手順で押さえます。まず燃焼式を書きます。

  • プロパン:C3H8 + 5O2 → 3CO2 + 4H2O(理論酸素5、理論空気は 5÷0.21 ≒ 23.8)
  • メタン:CH4 + 2O2 → CO2 + 2H2O(理論酸素2、理論空気は 2÷0.21 ≒ 9.52)

空気比をmとすると、乾き燃焼ガス(水分を除く)は「CO2 + 過剰O2 + 全N2」で表せます。プロパン1molあたりの乾き燃焼ガスは、およそ 23.8m − 2 になります。CO2は3molなので、

3 ÷ (23.8m − 2) = 0.12 → 23.8m − 2 = 25 → m ≒ 1.13

この同じ空気比 m ≒ 1.13をメタンに当てはめます。メタン1molあたりの乾き燃焼ガスは、およそ 9.52m − 1 で、CO2は1molです。

1 ÷ (9.52×1.13 − 1) = 1 ÷ 9.8 ≒ 0.10 → 約10%

プロパンより炭素が少なく水素が多いメタンでは、同じ空気比でも乾き燃焼ガス中のCO2濃度は下がる点がポイントです。

覚え方

  • 2つの燃料をつなぐ橋は空気比。片方の濃度からmを逆算して他方へ。
  • 乾き燃焼ガス=CO2+過剰O2+N2(水分は含めない)。
  • 炭素が少なく水素が多い燃料ほど、乾き燃焼ガス中のCO2濃度は低い。

理解度チェック

Q.

2つの燃料の燃焼ガス濃度を結びつける鍵になる量は何か?

空気比です。一方の燃料のCO2濃度から空気比を求め、同じ値をもう一方に当てはめます。

Q.

なぜメタンの乾き燃焼ガス中CO2濃度はプロパンより低くなる?

メタンは炭素に対して水素の割合が大きいため、生じるCO2が相対的に少なくなるからです。

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出典

  • 一般社団法人 産業環境管理協会「令和4年度 公害防止管理者等国家試験 大気関係技術特論 問題・正解」(公式PDF