令和2年度 公害防止管理者 水質関係技術特論 問13を解説|循環式硝化脱窒素法
令和2年度 水質関係技術特論 問13は、循環式硝化脱窒素法の処理フロー図で、空欄A〜Cに入る槽の名前の正しい組合せを選ぶ問題です。
この問題のポイント
循環式硝化脱窒素法は、窒素を硝化(アンモニアを硝酸へ)と脱窒(硝酸を窒素ガスへ)の二段階で取り除く方法です。カギは脱窒素槽を先頭に置く点にあります。脱窒には有機物(水素供与体)が要るので、まだ有機物が豊富な原水を最初の脱窒素槽に入れ、後段の硝化槽でできた硝酸を含む液を前に循環(循環硝化液)させて反応させます。図の並びは、排水→脱窒素槽(A)→硝化槽(B)で、硝化液を先頭へ戻し、二次脱窒素槽で仕上げの脱窒を行い、最後に再曝気槽(C)でDOを回復させてから沈殿槽へ送る、という流れです。
※ 問題文そのものは、産業環境管理協会が公開している公式サイトで確認できます。
正解:選択肢(4)
空欄に入る正しい語句
| 空欄 | 語句 | 読み解き |
|---|---|---|
| A | 脱窒素槽 | 原水のBODを水素供与体に使い、循環してきた硝酸を窒素ガスに還元する。先頭に置くのがこの方式の特徴。 |
| B | 硝化槽 | 好気状態でアンモニアを硝酸へ酸化する。ここでできた硝化液を前段の脱窒素槽へ循環させる。 |
| C | 再曝気槽 | 二次脱窒素槽で無酸素になった水に再び曝気し、残った有機物の処理とDO回復を行ってから沈殿槽へ。 |
ここが分かれ目
取り違えやすいのは脱窒素槽と硝化槽のどちらを先に置くかです。脱窒には有機物が必要なので、外部から薬品を加えなくて済むよう、有機物がまだ多い原水をまず脱窒素槽(A)に入れるのがこの方式の要点です。硝化槽(B)でできた硝酸を含む液を先頭へ戻すから「循環式」と呼ばれます。もう一つの分かれ目は最後の槽で、二次脱窒素槽の直後は無酸素状態なので、再曝気槽(C)で酸素を戻してから沈殿槽へ送るのが正しい並びです。A・Cを硝化槽や脱窒素槽と取り違えると誤りの組合せになります。
覚え方
- 循環式は脱窒素槽が先頭。原水のBODを水素供与体に使うため。
- 硝化槽の硝化液を前へ循環。仕上げは二次脱窒素→再曝気→沈殿の順。
理解度チェック
循環式硝化脱窒素法で脱窒素槽を先頭に置くのはなぜ?
脱窒には有機物(水素供与体)が必要だからです。有機物が多い原水を先に脱窒素槽へ入れれば、後段の硝化槽から循環してきた硝酸を効率よく窒素ガスに還元できます。
二次脱窒素槽の後に再曝気槽を置く理由は?
二次脱窒素槽の出口は無酸素状態だからです。再曝気で酸素を戻し、残った有機物を処理してから沈殿槽へ送ります。
この問題に関連する用語解説
出典
- 一般社団法人 産業環境管理協会「令和2年度 公害防止管理者等国家試験 水質関係技術特論 問題・正解」(公式PDF)
※ この記事の確認日:2026年7月