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令和元年度 公害防止管理者 水質関係技術特論 問4を解説|処理対象物質と処理方法

令和元年度 水質関係技術特論 問4は、処理対象物質と処理方法の組合せを問う問題です。汚濁成分ごとにどの処理法が適するかを見比べ、誤っているものを選びます。

この問題のポイント

汚水処理では、対象とする物質の性質に合った処理法を選びます。浮遊物質は凝集沈殿、油分は浮上分離、アンモニアは塩素処理、りん酸イオンはHAP法(ヒドロキシアパタイト法)で回収、といった定番の対応があります。引っかけの核心は硝酸体窒素の扱いです。すでに酸化された形の窒素に対して、酸化剤であるオゾン処理を組み合わせているところが、他の正しい組合せに紛れて置かれています。

※ 問題文そのものは、産業環境管理協会が公開している公式サイトで確認できます。

正解:選択肢(2)(誤っている記述)

各選択肢の正誤

選択肢正誤解説
(1)○(正しい)浮遊物質は凝集沈殿でまとめて沈降除去できます。妥当な組合せです。
(2)×(誤り)硝酸体窒素はオゾン処理では除去できません。生物学的脱窒などで処理する対象で、組合せが誤りです。
(3)○(正しい)アンモニアは塩素処理(不連続点塩素処理)で分解除去できます。妥当な組合せです。
(4)○(正しい)りん酸イオンはHAP法でヒドロキシアパタイトとして回収・除去できます。妥当な組合せです。
(5)○(正しい)ノルマルヘキサン抽出物質(油分)は浮上分離で水面に浮かせて除去できます。妥当な組合せです。

選択肢(2)のポイント(ここが誤り)

硝酸体窒素(硝酸性窒素)は、窒素がすでに酸化しきった形になった状態です。オゾンは強い酸化剤ですが、これ以上酸化する余地のない硝酸体窒素に対しては効きめがなく、オゾン処理では除去できません。硝酸体窒素を減らす代表的な方法は、無酸素の条件で微生物が硝酸を窒素ガスにまで還元する生物学的脱窒です。オゾン処理はおもに有機物の酸化分解や色度・においの除去、殺菌などに使われます。したがって「硝酸体窒素—オゾン処理」という組合せが誤りです。

覚え方

  • 硝酸体窒素は生物学的脱窒で除去。酸化しきった窒素にオゾンは効かない。
  • アンモニア=塩素処理、りん酸イオン=HAP法、油分=浮上分離、浮遊物質=凝集沈殿。
  • オゾンの出番は有機物の酸化分解・色度除去・殺菌。窒素の脱窒とは別物。

理解度チェック

Q.

硝酸体窒素はオゾン処理で除去できる?

いいえ。すでに酸化された窒素なのでオゾンでは除去できません。生物学的脱窒などで処理します。

Q.

りん酸イオンを回収・除去する代表的な方法は?

HAP法です。りんをヒドロキシアパタイトとして固定し、回収・除去します。

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出典

  • 一般社団法人 産業環境管理協会「令和元年度 公害防止管理者等国家試験 水質関係技術特論 問題・正解」(公式PDF