令和元年度 公害防止管理者 水質関係技術特論 問3を解説|砂ろ過
令和元年度 水質関係技術特論 問3は、砂ろ過の構造と運転に関する正誤問題です。ろ材層やろ過機の形式、逆流洗浄の考え方について、誤っているものを選びます。
この問題のポイント
砂ろ過は、活性汚泥法や凝集沈殿法の後段に置いて残った微細な粒子を捕らえる仕上げのろ過です。圧力式は内圧に耐える鋼板製の円筒型が多く、ろ材層は一定の厚みを持たせ、二層ろ過ではアンスラサイトと砂を重ねます。引っかけの核心は逆流洗浄(逆洗)の目的です。逆洗はろ材にたまった捕捉物を落とす操作で、「ろ材を流動化させないように」速度を決めるという向きが正しいのかどうかが分かれ目になります。
※ 問題文そのものは、産業環境管理協会が公開している公式サイトで確認できます。
正解:選択肢(3)(誤っている記述)
各選択肢の正誤
| 選択肢 | 正誤 | 解説 |
|---|---|---|
| (1) | ○(正しい) | 圧力式は内圧がかかるため鋼板などが用いられ、形状は円筒型が多くなります。正しい記述です。 |
| (2) | ○(正しい) | ろ材層の厚さは一般に500〜700 mm程度のものが多く、妥当な数値です。正しい記述です。 |
| (3) | ×(誤り) | 逆流洗浄はろ材を流動化させて捕捉物を落とす操作です。「流動化しないように」設定するとする点が誤りです。 |
| (4) | ○(正しい) | 二層ろ過ではアンスラサイトと砂の組合せなどが用いられます。正しい記述です。 |
| (5) | ○(正しい) | 活性汚泥法や凝集沈殿法などの排水処理の仕上げとして用いられます。正しい記述です。 |
選択肢(3)のポイント(ここが誤り)
逆流洗浄は、通常とは逆に水を下から上へ流し、ろ材層を膨張・流動化させて粒子どうしをこすり合わせ、たまった捕捉物を剥がして洗い流す操作です。つまり流動化させること自体が洗浄の狙いです。逆洗速度が低すぎるとろ材が十分に動かず洗浄不足になり、高すぎるとろ材が系外へ流出してしまうため、適度に流動化する速度に設定します。選択肢(3)は「ろ材が流動化しないように逆洗速度を設定する」と向きを逆に書いている点が誤りです。
この問題に関連する用語解説
覚え方
- 逆流洗浄はろ材を流動化させて捕捉物を落とす。流動化させないは逆で誤り。
- 逆洗速度は低すぎ=洗浄不足、高すぎ=ろ材流出。適度に流動化する速度に。
- ろ材層の厚さは500〜700 mmが目安。二層ろ過はアンスラサイト+砂。
理解度チェック
Q.
逆流洗浄でろ材を流動化させるのは正しい?
はい。逆洗はろ材を流動化・膨張させて捕捉物を洗い落とす操作です。「流動化しないように」は誤りです。
Q.
砂ろ過はどんな処理の後段に使われる?
活性汚泥法や凝集沈殿法などの仕上げに使われ、残った微細な浮遊物を捕らえます。
出典
- 一般社団法人 産業環境管理協会「令和元年度 公害防止管理者等国家試験 水質関係技術特論 問題・正解」(公式PDF)
※ この記事の確認日:2026年7月