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令和6年度 公害防止管理者 騒音・振動特論 問16を解説|騒音レベルの減少量

令和6年度 騒音・振動特論 問16は、オクターブバンドごとの音圧レベルから、対策によって騒音レベルが何dB下がったかを求める計算問題です。最も近い値を選びます。

この問題のポイント

ここでの落とし穴は、表の各バンドの数値をそのまま足し引きしてしまうことです。表の値はA特性補正のかかっていないオクターブバンド音圧レベルですが、問われているのは聴感補正済みの騒音レベル(dB(A))です。したがって、まず各バンドにA特性の周波数補正を加えてから、対策前・対策後それぞれをデシベルとしてエネルギー的に合成し、その差をとります。63 Hzのような低い周波数は補正で大きくマイナスされて寄与が小さくなり、対策前は1000 Hz付近が支配的になります。対策前は約77 dB、対策後は約69 dBとなり、減少量は約8 dBです。

※ 問題文そのものは、産業環境管理協会が公開している公式サイトで確認できます。

正解:選択肢(3)

各選択肢の正誤

選択肢判定解説
(1)×2 dB。低い周波数の補正を無視して63 Hzだけを見た場合に近く、全体の合成としては小さすぎます。
(2)×5 dB。A特性補正をかけずにそのまま合成すると近い値になりますが、補正を入れていないため誤りです。
(3)○(最も近い)8 dB。A特性補正後に合成した約77 dBと約69 dBの差で、正しい手順による値です。
(4)×11 dB。減少量を過大に見積もった値で、支配的な帯域の下がり方と合いません。
(5)×14 dB。最も大きく見積もった値で、全体合成の考え方から外れています。

計算の手順(正解の求め方)

手順は「各バンドをA特性で補正 → 対策前後をそれぞれ合成 → 差をとる」です。A特性の代表的な補正値は、63 Hzが約−26 dB、125 Hzが約−16 dB、250 Hzが約−9 dB、500 Hzが約−3 dB、1000 Hzが0 dB、2000 Hz付近が約+1 dBです。

この補正を加えると、低音側の大きな音圧レベルは大きく割り引かれ、対策前は1000 Hz帯(74 dB、補正0)が中心になります。補正後の各バンドをデシベル合成すると、対策前は約77 dB、対策後は約69 dBです。差し引き約8 dBの減少となり、最も近い選択肢(3)が正解です。補正を入れずに合成すると約5 dB(選択肢(2))に近づき、これが引っかけになっています。

覚え方

  • 音圧レベル → 騒音レベルはA特性補正を各バンドに加えてから合成
  • 低い周波数ほどA特性で大きくマイナス(63 Hzは約−26 dB)。
  • 合成は単純な足し算ではなく、デシベルのエネルギー合成。

理解度チェック

Q.

オクターブバンド音圧レベルから騒音レベルを出すとき、最初にすることは?

各バンドにA特性の周波数補正を加えることです。補正後にデシベル合成して騒音レベル(dB(A))を求めます。

Q.

63 Hzの音圧レベルが大きくても騒音レベルへの寄与が小さいのはなぜ?

A特性補正が約−26 dBと大きく、耳の感度が低い低音域として大幅に割り引かれるためです。

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出典

  • 一般社団法人 産業環境管理協会「令和6年度 公害防止管理者等国家試験 騒音・振動特論 問題・正解」(公式PDF