令和6年度 公害防止管理者 騒音・振動特論 問15を解説|24時間の等価騒音レベル
令和6年度 騒音・振動特論 問15は、時間帯ごとの等価騒音レベルから、24時間全体の等価騒音レベルを求める計算問題です。約何dBかを選びます。
この問題のポイント
等価騒音レベルはエネルギー的な平均なので、時間帯ごとに10L/10のエネルギーに戻し、それぞれの継続時間で重み付けして合計し、全体の時間(24時間)で割ってから10logで戻します。単純にレベルの算術平均を取ってはいけないのが分かれ目です。継続時間が長く、レベルの高い7〜17時(60dB・10時間)の寄与が大きく効き、計算すると全体は約57dB、選択肢(3)が正解です。
※ 問題文そのものは、産業環境管理協会が公開している公式サイトで確認できます。
正解:選択肢(3)
各選択肢の正誤
| 選択肢 | 値(dB) | 判定 |
|---|---|---|
| (1) | 51 | × 低すぎます。高レベルで長時間の時間帯の寄与を取りこぼしています。 |
| (2) | 54 | × 計算値の約57dBより小さいです。 |
| (3) | 57 | ○ エネルギー平均で約57dB。計算値に一致します。 |
| (4) | 60 | × 最も高い時間帯の値そのままで、低い時間帯で薄まる分を無視しています。 |
| (5) | 63 | × どの時間帯より高く、平均になっていません。 |
計算の手順
- 各時間帯をエネルギー×時間に直す:0〜4時(44dB・4h)=104.4×4≒0.10×106、4〜7時(53dB・3h)=105.3×3≒0.60×106、7〜17時(60dB・10h)=106.0×10=10.0×106、17〜24時(53dB・7h)=105.3×7≒1.40×106。
- 合計=約12.1×106。これを24時間で割る:12.1×106/24≒0.50×106。
- 10logで戻す:10log(0.50×106)=10log(5.0×105)=約57dB。
7〜17時の高レベル・長時間の寄与が大きく効いて、24時間の等価騒音レベルは約57dBとなり、選択肢(3)が正解です。
覚え方
- 期間の等価騒音レベル=各時間帯のエネルギー×時間を合計し、総時間で割って10log。
- 算術平均ではなくエネルギー平均(高レベル・長時間ほど強く効く)。
- 一番高くて長い時間帯が結果を引き上げる。
理解度チェック
Q.
時間帯ごとの等価騒音レベルから24時間の値を出すとき、算術平均でよいか?
いいえ。エネルギーに戻し、継続時間で重み付けして総時間で割るエネルギー平均を取ります。単純な算術平均では正しくありません。
Q.
どの時間帯が24時間の等価騒音レベルを最も引き上げる?
レベルが高く継続時間も長い時間帯です。ここでは60dBで10時間続く7〜17時の寄与が最大です。
出典
- 一般社団法人 産業環境管理協会「令和6年度 公害防止管理者等国家試験 騒音・振動特論 問題・正解」(公式PDF)
※ この記事の確認日:2026年7月