令和5年度 公害防止管理者 騒音・振動特論 問29を解説|地盤振動
令和5年度 騒音・振動特論 問29は、地盤振動の性質に関する問題です。誤っているものを選びます。
この問題のポイント
かたい地層の上にやわらかい表層がのっていると、波が表層内で重複反射して表層が固有振動をもち、機械の振動数がそれと一致すると共振して大きく振れます。隣接する基礎の間でも重複反射が起こり、ある周波数で振幅が大きくなります。地盤の振動特性は密度・ポアソン比・伝搬速度などの地盤定数で決まります。分かれ目は距離減衰の測定と内部減衰係数の関係で、内部減衰係数は距離減衰の測定から求まる結果です。
※ 問題文そのものは、産業環境管理協会が公開している公式サイトで確認できます。
正解:選択肢(5)(誤っている記述)
各選択肢の正誤
| 選択肢 | 正誤 | 解説 |
|---|---|---|
| (1) | ○(正しい) | かたい地層の上のやわらかい表層は、波の重複反射で固有振動をもつことがあります。正しい記述です。 |
| (2) | ○(正しい) | 機械の振動数が表層の固有振動数と一致すると共振し、周囲地盤が大きく振れます。正しい記述です。 |
| (3) | ○(正しい) | 隣接する基礎の間で重複反射が起こり、ある周波数で振幅が大きくなることがあります。正しい記述です。 |
| (4) | ○(正しい) | 地盤の振動特性は密度・ポアソン比・伝搬速度などの地盤定数で決まります。正しい記述です。 |
| (5) | ×(誤り) | 内部減衰係数は距離減衰の測定から求まる結果で、測定の前提として計測が必要とする点が誤りです。 |
選択肢(5)のポイント(ここが誤り)
距離減衰を調べるには、振動源からの距離を変えながら振動レベルを測っていきます。内部減衰係数は、こうして得た距離ごとの減り方から算出する量であって、測定を始める前提としてあらかじめ計測しておくものではありません。選択肢(5)は、この求める側と与える側を逆にしている点が誤りです。
覚え方
- 表層の固有振動=かたい層の上の軟弱表層で重複反射。
- 地盤の振動特性=密度・ポアソン比・伝搬速度で決まる。
- 内部減衰係数は距離減衰の測定から求める結果。
理解度チェック
Q.
表層が固有振動をもちやすいのは、どんな地盤?
かたい地層の上にやわらかい表層がのっている地盤です。波が表層内で重複反射するためです。
Q.
地盤の内部減衰係数はどうやって得る?
距離減衰の測定結果から求めます。測定の前提として先に計測しておくものではありません。
この問題に関連する用語解説
出典
- 一般社団法人 産業環境管理協会「令和5年度 公害防止管理者等国家試験 騒音・振動特論 問題・正解」(公式PDF)
※ この記事の確認日:2026年7月