令和5年度 公害防止管理者 騒音・振動特論 問30を解説|振動測定
令和5年度 騒音・振動特論 問30は、振動測定の実務上の注意に関する問題です。誤っているものを選びます。
この問題のポイント
測定中は校正信号・運転状況・測定レンジ・測定方向などの条件を逐次記録する、畳やじゅうたんの上では設置共振に注意する、時間変化からうなりを確認する、停止時には回転数が落ちる過程で共振周波数を通過して大きく振れることがある、といった内容はいずれも実務どおりです。分かれ目は建具のがたつきを振動レベルの閾値で言い切ってよいかという点です。
※ 問題文そのものは、産業環境管理協会が公開している公式サイトで確認できます。
正解:選択肢(5)(誤っている記述)
各選択肢の正誤
| 選択肢 | 正誤 | 解説 |
|---|---|---|
| (1) | ○(正しい) | 校正信号・運転状況・測定レンジ・測定方向などを逐次記録します。正しい記述です。 |
| (2) | ○(正しい) | 畳やじゅうたんの上では設置共振の影響を受けることがあります。正しい記述です。 |
| (3) | ○(正しい) | 振動レベルの時間変化からうなりの発生を確認できます。正しい記述です。 |
| (4) | ○(正しい) | 停止時に共振周波数を通過するため、通常稼働時より大きく振れることがあります。正しい記述です。 |
| (5) | ×(誤り) | 建具のがたつきは50dB以下でも起こり得るため、「発生しない」と断定するのは誤りです。 |
選択肢(5)のポイント(ここが誤り)
建具のがたつきは、建具の状態や振動の周波数などによっても左右され、振動レベルが50dB以下でも生じることがあります。ある値を境にきれいに切り替わるものではありません。選択肢(5)は、これを「50dB以下であれば発生しない」と閾値で言い切っている点が誤りです。
覚え方
- 記録=校正信号・運転状況・レンジ・方向を逐次。
- 畳・じゅうたんの上は設置共振に注意。
- 建具のがたつきは50dB以下でも起こり得る(閾値で断定しない)。
理解度チェック
Q.
機械の停止時に、通常稼働より大きく振れることがあるのはなぜ?
停止までに回転数が下がり、共振周波数を通過するためです。圧縮機やふるいなどで見られます。
Q.
「50dB以下では建具のがたつきは発生しない」は正しい?
いいえ。50dB以下でも起こり得るため、閾値で言い切ることはできません。
この問題に関連する用語解説
出典
- 一般社団法人 産業環境管理協会「令和5年度 公害防止管理者等国家試験 騒音・振動特論 問題・正解」(公式PDF)
※ この記事の確認日:2026年7月