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令和5年度 公害防止管理者 騒音・振動特論 問28を解説|防振対策の選定

令和5年度 騒音・振動特論 問28は、オクターブバンド分析の結果から、振動レベルを5dB以上下げる防振対策を選ぶ問題です。正しいものを選びます。

この問題のポイント

振動レベルは、各バンドの振動加速度レベルに鉛直振動感覚補正を加えてから合成します。この補正は4〜8Hzで0dB(感度が最も高い)ですが、8Hzを超えると1オクターブごとに約6dB下がります。表の生の値では31.5Hz(71dB)が最大でも、補正後は8Hz(69dB)が支配的になります。全体を5dB以上下げるには、この支配バンドを十分に下げる必要があり、しかも他のバンドが埋めるため6dB程度の低減では足りません。

※ 問題文そのものは、産業環境管理協会が公開している公式サイトで確認できます。

正解:選択肢(2)(正しい記述)

各選択肢の正誤

選択肢正誤解説
(1)×(誤り)支配バンドの8Hzを6dB下げても、全体では約4dBしか下がらず5dBに届きません。
(2)○(正しい)支配バンドの8Hzを12dB下げると、全体で約6dB下がり5dB以上を達成できます。
(3)×(誤り)31.5Hzは補正後に支配的でないため、18dB下げても全体はほとんど変わりません。
(4)×(誤り)31.5Hzを24dB下げても、補正後は非支配のため全体はほとんど下がりません。
(5)×(誤り)63Hzは補正後にさらに小さく、30dB下げても全体には効きません。

ここが分かれ目

まず各バンドに鉛直振動感覚補正を加えます。8Hzは補正0dBで約69dBのまま、4Hzも0dBで約59dB。一方、31.5Hzは生の71dBから約−12dBされて約59dB、63Hzは約−18dBされて約48dBまで落ちます。合成すると全体は約70dBで、支配しているのは生の最大の31.5Hzではなく8Hzです。

この支配バンドの8Hzを6dB下げても、残る59dB前後のバンドが下支えするため全体は約4dBしか下がらず不足します。12dB下げて初めて全体が約6dB下がり、5dB以上の低減を満たします。31.5Hzや63Hzをいくら大きく下げても、補正後は非支配なので全体はほとんど動きません。生の最大値に惑わされないことが決め手です。

覚え方

  • 振動レベル=各バンドの加速度レベル+鉛直振動感覚補正の合成。
  • 補正は4〜8Hzで0dB、8Hz超は1オクターブ約6dB減。
  • 対策は補正後の支配バンドを狙う。6dB減では足りず十分な低減量が必要。

理解度チェック

Q.

生の最大が31.5Hzでも、対策すべきバンドはどこ?

補正後に支配的な8Hzです。31.5Hzは感覚補正で大きく下がり、非支配になります。

Q.

支配バンドを6dB下げれば、全体も5dB下がる?

いいえ。他のバンドが下支えするため全体は約4dBにとどまり、より大きな低減(この問題では12dB)が必要です。

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出典

  • 一般社団法人 産業環境管理協会「令和5年度 公害防止管理者等国家試験 騒音・振動特論 問題・正解」(公式PDF