令和4年度 公害防止管理者 騒音・振動特論 問13を解説|暗騒音の補正
令和4年度 騒音・振動特論 問13は、同じ機械2台の稼働・停止時の測定値から、1台だけ稼働させたときの騒音レベルを求める計算問題です。2台稼働で70 dB、2台停止(暗騒音)で63 dB のとき、1台稼働時のレベルを選びます。
この問題のポイント
測定値には機械の音だけでなく、いつも鳴っている暗騒音(背景の音)が混ざっています。デシベルはそのまま引き算できないので、いったんエネルギーに直して計算します。流れは、(1) 2台稼働の値から暗騒音を引いて機械2台分の音を出す、(2) それを半分にして1台分にする(−3 dB)、(3) 実際の測定は暗騒音込みなので、1台分に暗騒音を足し戻す、の3段階です。暗騒音を引いて終わりにしないこと、最後に足し戻すことがポイントです。
※ 問題文そのものは、産業環境管理協会が公開している公式サイトで確認できます。
正解:選択肢(4)(約68 dB)
計算の手順
- 機械2台分の音:2台稼働70 dB から暗騒音63 dB をエネルギーで引く。10 log(10^7.0 − 10^6.3) ≒ 69 dB。
- 機械1台分:2台の半分のパワー= −3 dB。69 − 3 = 66 dB。
- 1台稼働時の実測(暗騒音込み):66 dB に暗騒音63 dB を足す。10 log(10^6.6 + 10^6.3) ≒ 68 dB。
- よって1台稼働時は約68 dB、選択肢(4)が正解です。
暗騒音を引いた69 dB や、1台分の66 dB をそのまま答えにすると誤りです。最後に暗騒音を足し戻すことを忘れないようにします。
覚え方
- デシベルはエネルギーに直してから足し引き。そのまま引き算しない。
- 同じ音源が2倍で+3 dB、半分で−3 dB。
- 暗騒音は「引いて機械分を出す」→「最後に足し戻す」で往復させる。
理解度チェック
Q.
同じ機械が2台から1台に減ると、機械の音は何dB変わる?
パワーが半分になるので−3 dBです。
Q.
1台分の機械の音を出したあと、なぜ暗騒音を足し戻す?
1台稼働時の実際の測定値には暗騒音も含まれるからです。機械の音だけでなく背景の音も合わさって指示されます。
出典
- 一般社団法人 産業環境管理協会「令和4年度 公害防止管理者等国家試験 騒音・振動特論 問題・正解」(公式PDF)
※ この記事の確認日:2026年7月