令和4年度 公害防止管理者 騒音・振動特論 問12を解説|特定工場等の騒音の測定
令和4年度 騒音・振動特論 問12は、「特定工場等において発生する騒音の規制に関する基準」に定める騒音の測定方法に関する問題です。測定条件や騒音の大きさの決め方についての記述のうち、誤っているものを選びます。
この問題のポイント
この基準では、騒音計の指示値の動き方によって「騒音の大きさ」の求め方が変わります。ほとんど動かないならその指示値、周期的・間欠的に変動して最大値がほぼ一定なら最大値の平均、不規則かつ大幅に変動するなら90パーセントレンジの上端、というように場合分けされています。ひっかけは、周期的・間欠的な変動で最大値が一定でないときの扱いです。この場合は最大値の平均ではなく、90パーセントレンジの上端で評価します。「最大値の平均」でよいのは、あくまで最大値がほぼ一定のときだけです。
※ 問題文そのものは、産業環境管理協会が公開している公式サイトで確認できます。
正解:選択肢(5)(誤っている記述)
各選択肢の正誤
| 選択肢 | 正誤 | 理由 |
|---|---|---|
| (1) | ○(正しい) | 周波数補正はA特性、動特性は速い動特性(FAST)で測定します。 |
| (2) | ○(正しい) | 測定方法はJIS Z 8731の騒音レベル測定方法によります。 |
| (3) | ○(正しい) | 指示値が変動しない/変動が少ないときは、その指示値を騒音の大きさとします。 |
| (4) | ○(正しい) | 不規則かつ大幅に変動するときは、90パーセントレンジの上端の数値とします。 |
| (5) | ×(誤り) | 最大値が一定でないのに「最大値の平均」としている点。この場合は90パーセントレンジの上端で評価します。 |
選択肢(5)のポイント(ここが誤り)
「最大値の平均」を使ってよいのは、周期的・間欠的な変動で最大値がほぼ一定のときだけです。選択肢(5)は最大値が一定でない場合を挙げながら「変動ごとの最大値の平均値」で評価するとしており、あてはめる方法が違います。最大値が一定でないほど不安定な変動では、不規則・大幅変動と同じく90パーセントレンジの上端を用います。場合分けの条件と方法の対応を取り違えないことが要点です。
覚え方
- 測定はA特性・速い動特性(FAST)。方法はJIS Z 8731。
- ほぼ一定→その指示値/最大値がほぼ一定→最大値の平均/不規則・大幅変動→90%レンジ上端。
- 最大値が一定でない変動は「最大値の平均」ではなく90%レンジ上端。
理解度チェック
Q.
指示値が不規則かつ大幅に変動するとき、騒音の大きさは?
90パーセントレンジの上端の数値を用います。
Q.
「最大値の平均」を使ってよいのはどんなとき?
周期的・間欠的な変動で最大値がほぼ一定のときです。最大値が一定でないときは90%レンジ上端を使います。
出典
- 一般社団法人 産業環境管理協会「令和4年度 公害防止管理者等国家試験 騒音・振動特論 問題・正解」(公式PDF)
※ この記事の確認日:2026年7月