令和4年度 公害防止管理者 騒音・振動特論 問10を解説|オクターブバンドの合成
令和4年度 騒音・振動特論 問10は、1/3オクターブバンドの音圧レベルからオクターブバンドの音圧レベルを求める穴埋め問題です。表のア~エに入る数値の正しい組合せを選びます。
この問題のポイント
1つのオクターブバンドは、3本の1/3オクターブバンドを束ねたものです。だからオクターブバンドのレベルは、その3本をデシベルの合成(エネルギーで足す)で求めます。単純な算術平均や最大値ではありません。表の空欄には、こうして合成したレベル(アとウ)と、抜けている1/3オクターブバンドの中心周波数(イとウの下の欄・エ)が混じっています。中心周波数の並びを覚えていれば、周波数の空欄はすぐ埋まり、選択肢を大きく絞れます。
※ 問題文そのものは、産業環境管理協会が公開している公式サイトで確認できます。
正解:選択肢(1)
各空欄に入る正しい数値
| 空欄 | 入る数値 | 読み解き |
|---|---|---|
| ア | 71 | オクターブ63 Hz のレベル。1/3オクターブ50・63・80 Hz(63・58・70 dB)をエネルギー合成すると約71 dB。 |
| イ | 160 | 125 Hz と 200 Hz の間の1/3オクターブ中心周波数。 |
| ウ | 74 | オクターブ1000 Hz のレベル。800・1000・1250 Hz の3本を同じ手順でエネルギー合成した値。 |
| エ | 3150 | 2500 Hz と 4000 Hz の間の1/3オクターブ中心周波数。 |
ここが分かれ目
レベルの合成は3本の1/3オクターブバンドを「デシベルで足す」のが基本です。たとえばアは、50・63・80 Hz の 63・58・70 dB をエネルギーに直して合計してから戻すと約71 dB になります。ウも800・1000・1250 Hz の3本を同じ手順で合成した値です。最後の決め手はエの周波数で、1/3オクターブバンドの公称中心周波数は3150 Hz(3105 ではありません)。この一点で、他はそっくりな選択肢(1)と(4)を見分けられます。中心周波数列(… 2000, 2500, 3150, 4000 …)を覚えておくのが近道です。
覚え方
- オクターブのレベル=1/3オクターブ3本をデシベル合成(平均でも最大でもない)。
- 1/3オクターブ中心周波数:…125, 160, 200, 250, 315…/…2000, 2500, 3150, 4000…。
- 周波数の空欄は先に埋めると選択肢を一気に絞れる。
理解度チェック
オクターブバンドのレベルは、3本の1/3オクターブをどう合成する?
デシベルの合成(エネルギーで足す)で求めます。算術平均や最大値ではありません。
2500 Hz と 4000 Hz の間の1/3オクターブ中心周波数は?
3150 Hzです。3105 ではありません。この値が選択肢の決め手になりました。
出典
- 一般社団法人 産業環境管理協会「令和4年度 公害防止管理者等国家試験 騒音・振動特論 問題・正解」(公式PDF)
※ この記事の確認日:2026年7月