令和4年度 公害防止管理者 騒音・振動特論 問11を解説|騒音の分類(特定・残留・背景)
令和4年度 騒音・振動特論 問11は、JIS Z 8731:2019による騒音の分類に関する穴埋め問題です。航空機や自動車の騒音を例に、ア~ウに入る用語(特定騒音・残留騒音・背景騒音)の正しい組合せを選びます。
この問題のポイント
この分類は「何に着目して測るか」という立場で決まります。いま評価したい音(例:航空機の音)が特定騒音です。総合騒音(その場の全部の音)から着目した特定騒音をすべて取り除いた残りが残留騒音で、着目する音がないときにそこにある音を指します。背景騒音は、着目している音以外の音(じゃまになる周りの音)のことです。分かれ目は、残留騒音(特定騒音を除いた残り)と背景騒音(着目音以外)の区別です。近くの自動車の音は、それ自体は音源をたどれる音ですが、航空機を評価する立場では周りの音=背景騒音になります。
※ 問題文そのものは、産業環境管理協会が公開している公式サイトで確認できます。
正解:選択肢(5)
各空欄に入る正しい語句
| 空欄 | 入る語句 | 読み解き |
|---|---|---|
| ア | 特定騒音 | いま評価したい音。航空機の音がこれにあたります。 |
| イ | 背景騒音 | 着目する音以外の音。航空機を評価する立場では、近くの自動車の音がこれにあたります。 |
| ウ | 残留騒音 | 総合騒音からすべての特定騒音を除いた残り。 |
ここが分かれ目
迷いやすいのは残留騒音と背景騒音です。残留騒音は「総合騒音から特定騒音をすべて取り除いた残り」と、引き算の関係で定義されます。一方、背景騒音は「着目している音以外の、周りの音」を指します。自動車の音は、それだけを見れば音源が特定できる音(特定騒音的)ですが、航空機を評価する場面では周りの音=背景騒音として扱われます。ア=特定騒音を先に固定し、残り2つを「引き算の残り=残留」「着目音以外=背景」で振り分けると組合せが決まります。
覚え方
- 評価したい音=特定騒音。総合騒音から特定騒音を除いた残り=残留騒音。
- 背景騒音=着目している音「以外」の周りの音。
- 同じ自動車の音でも、着目する音が変われば特定にも背景にもなる(立場で決まる)。
理解度チェック
残留騒音とは?
総合騒音から特定騒音をすべて取り除いた残りの騒音です。着目する音がないときにそこにある音を指します。
航空機を評価するとき、近くの自動車の音は何に分類される?
背景騒音です。着目する航空機の音以外の、周りの音だからです。
出典
- 一般社団法人 産業環境管理協会「令和4年度 公害防止管理者等国家試験 騒音・振動特論 問題・正解」(公式PDF)
※ この記事の確認日:2026年7月