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令和4年度 公害防止管理者 汚水処理特論 問9を解説|汚泥の焼却・処分

令和4年度 汚水処理特論 問9は、汚泥の焼却及び処分、有効利用に関する正誤問題です。正しいものを選びます。

この問題のポイント

汚泥は水分が多く扱いにくいため、乾燥・焼却して減量したり、燃料や肥料として利用したりします。ダイオキシン対策・流動焼却炉の運転・焼却灰の利用・肥料利用の注意など、数値や対象を差し替えた誤り肢が並びます。正しいのは、階段式ストーカーでは高含水率の汚泥に予備乾燥が必要とする記述です。ほかは、ダイオキシン抑制の温度、流動化に必要な空塔速度の向き、炭化して燃料にする対象、肥料で注意すべき有害成分が、いずれも事実とずれています。

※ 問題文そのものは、産業環境管理協会が公開している公式サイトで確認できます。

正解:選択肢(3)(正しい記述)

各選択肢の正誤

選択肢正誤解説
(1)×(誤り)ダイオキシン類の発生抑制には高温での燃焼管理が必要で、400 ℃程度はむしろ生成しやすい温度域です。誤りです。
(2)×(誤り)流動媒体を流動させるには、空塔速度を流動化開始速度より大きくします。「超えないように」は逆で誤りです。
(3)○(正しい)階段式ストーカーでは、高含水率の汚泥に対し予備乾燥が必要になります。正しい記述です。
(4)×(誤り)炭化して固形燃料や発電用燃料にできるのは汚泥であり、燃え切った焼却灰ではありません。誤りです。
(5)×(誤り)肥料利用で注意すべきは水銀・カドミウム・ヒ素などの有害成分で、鉄やアルミニウムではありません。誤りです。

選択肢(3)のポイント(ここが正解)

階段式ストーカー炉は、段状の火格子(ストーカー)の上で汚泥を移動させながら焼く方式です。汚泥は水分が多いと燃えにくく、そのまま入れると炉内温度が下がって安定燃焼を妨げます。そのため高含水率の汚泥では、あらかじめ水分を飛ばす予備乾燥が必要になります。誤り肢との分かれ目は、ダイオキシン抑制は高温燃焼(400 ℃程度ではない)、流動焼却は空塔速度を流動化開始速度より大きくする、炭化して燃料にするのは焼却灰ではなく汚泥、という3点です。ここを取り違えると誤答肢に引き込まれます。

覚え方

  • 階段式ストーカーは高含水率汚泥に予備乾燥が必要。
  • ダイオキシン抑制=高温燃焼。流動化には空塔速度を開始速度より大きく。

理解度チェック

Q.

階段式ストーカーで高含水率の汚泥を焼くとき、何が必要?

予備乾燥です。水分を先に飛ばしておかないと安定して燃えません。

Q.

流動焼却炉で流動媒体を流動させるには、空塔速度をどうする?

流動化開始速度より大きくします。開始速度を超えないと媒体は流動しません。

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出典

  • 一般社団法人 産業環境管理協会「令和4年度 公害防止管理者等国家試験 汚水処理特論 問題・正解」(公式PDF