令和4年度 公害防止管理者 汚水処理特論 問10を解説|汚泥容量指標SVI
令和4年度 汚水処理特論 問10は、汚泥容量指標SVIに関する問題です。最も不適切なものを選びます。
この問題のポイント
SVI(汚泥容量指標)は、活性汚泥の沈みやすさを表す指標で、値が大きいほど汚泥が膨らんで沈みにくいこと(バルキング傾向)を示します。SVIの定義・正常範囲・バルキング・BOD負荷との関係が問われます。引っかけの核心はSVIを測るときの沈降静置時間です。正しくは30分静置で、この選択肢は60分と書き換えられています。数値の入れ替えを見抜けるかがポイントです。
※ 問題文そのものは、産業環境管理協会が公開している公式サイトで確認できます。
正解:選択肢(1)(最も不適切な記述)
各選択肢の正誤
| 選択肢 | 正誤 | 解説 |
|---|---|---|
| (1) | ×(誤り) | SVIの沈降静置時間は30分です。「60分間静置」とする点が不適切です。 |
| (2) | ○(正しい) | SVIが200 mL/gを超えると汚泥界面が上昇し、SSが処理水へ流出するおそれがあります。正しい記述です。 |
| (3) | ○(正しい) | 正常な活性汚泥のSVIは50〜150 mL/gの範囲にあります。正しい記述です。 |
| (4) | ○(正しい) | 炭水化物系の基質が多い排水では糸状性微生物が増えバルキングが起きやすくなります。正しい記述です。 |
| (5) | ○(正しい) | SVIはBOD負荷とも密接に関係します。正しい記述です。 |
選択肢(1)のポイント(ここが誤り)
SVIは、曝気槽の汚泥混合液を1 Lのメスシリンダーに入れ、30分間静置して沈めたとき、活性汚泥1 gが占める容積(mL/g)として求めます。この静置時間を「60分」と書き換えている点が誤りです。試験では、SVIの30分という数値、正常範囲の50〜150 mL/g、界面上昇の目安200 mL/gといった数値が入れ替えの対象になりやすいので、セットで押さえておくと確実です。
覚え方
- SVIは30分静置で1 gの汚泥が占める容積(mL/g)。
- 正常は50〜150 mL/g、200 mL/g超で界面上昇・SS流出のおそれ。
理解度チェック
Q.
SVIを求めるときの沈降静置時間は何分?
30分です。60分とするのは誤りです。
Q.
正常な活性汚泥のSVIはおよそどの範囲?
50〜150 mL/gです。200 mL/gを超えると沈殿池で汚泥界面が上昇しやすくなります。
この問題に関連する用語解説
出典
- 一般社団法人 産業環境管理協会「令和4年度 公害防止管理者等国家試験 汚水処理特論 問題・正解」(公式PDF)
※ この記事の確認日:2026年7月