令和7年度 公害防止管理者 ダイオキシン類特論 問24を解説|測定結果の報告
令和7年度 ダイオキシン類特論 問24は、JISに定められたダイオキシン類の測定結果の報告に関する問題です。5つの記述のうち誤っているものを選びます。
この問題のポイント
報告では、実測値の単位、数値の丸め方、有効数字、TEQの求め方など、細かいルールが決められています。引っかけの核心は検出下限に満たなかった成分の扱いです。TEQは各成分に毒性等価係数(TEF)を掛けて足し合わせますが、検出下限未満の成分は0として扱うのがJISの定めで、「検出下限の1/2の値を用いる」とする記述が誤りです。単位や丸め、TEF(2006)の使用は正しく述べられています。
※ 問題文そのものは、産業環境管理協会が公開している公式サイトで確認できます。
正解:選択肢(5)(誤っている記述)
各選択肢の正誤
| 選択肢 | 正誤 | 解説 |
|---|---|---|
| (1) | ○(正しい) | 排ガスはng/m3、排水等はpg/Lで実測値を表示する点は正しい記述です。 |
| (2) | ○(正しい) | JIS Z 8401で丸め、有効数字2桁で検出下限の桁まで表示する点は正しい記述です。 |
| (3) | ○(正しい) | 検出下限は有効数字1桁、定量下限は検出下限と同じ桁で丸める点は正しい記述です。 |
| (4) | ○(正しい) | 特に指定がない場合、TEF(2006)を用いてTEQを求める点は正しい記述です。 |
| (5) | ×(誤り) | 検出下限未満のものは0として扱うため、「検出下限の1/2の値を用いる」とする点が誤りです。 |
選択肢(5)のポイント(ここが誤り)
TEQ(毒性等量)は、17種の異性体やDL-PCBsの濃度に、それぞれのTEF(毒性等価係数)を掛けて合計します。このとき検出下限に満たなかった成分をどう数えるかで合計が変わります。JISでは、特に指定がなければ検出下限未満のものを0(ゼロ)として算入します。この問題は「検出下限の1/2の値を用いる」と書いており、実際より小さいはずのTEQを底上げしてしまう扱いを正しいように見せている点が誤りです。TEF(2006)の使用や単位・丸めのルールは正しく述べられており、不検出成分の数え方だけが狙われています。
覚え方
- TEQ算出で検出下限未満は0として扱う(特に指定がない場合)。
- TEQ=各濃度×TEF(2006)の合計。単位は排ガスng/m³・排水pg/L。
- 丸めはJIS Z 8401、実測値は有効数字2桁・検出下限の桁まで。
理解度チェック
Q.
TEQを求めるとき、検出下限未満の成分はどう扱う?
特に指定がなければ0として算入します。1/2の値を用いるのは誤りです。
Q.
TEQの計算に用いる係数は?
TEF(2006)です。各成分の濃度に掛けて合計します。
この問題に関連する用語解説
出典
- 一般社団法人 産業環境管理協会「令和7年度 公害防止管理者等国家試験 ダイオキシン類特論 問題・正解」(公式PDF)
※ この記事の確認日:2026年7月