令和7年度 公害防止管理者 ダイオキシン類特論 問19を解説|測定方法の検出下限の計算
令和7年度 ダイオキシン類特論 問19は、測定方法の検出下限(pg)を計算で求める問題です。抽出液のうち分取した量、GC-MSへの注入割合などから、正しい値に近いものを選びます。
この問題のポイント
この計算は、試料濃度としての検出下限(pg/L)を出発点に、実際に分析へ回した割合を順に掛けていくだけで解けます。抽出液100 mLのうち40 mLしか使わない「分取」と、測定用試料20 μLのうち1 μLしか注入しない「注入割合」の2つの縮小を、忘れずに掛けることが分かれ目です。試料量×分取率×注入割合を順に掛けると約0.04 pgになります。
※ 問題文そのものは、産業環境管理協会が公開している公式サイトで確認できます。
正解:選択肢(2)(約0.04 pg)
計算の手順
与えられた条件は、試料量25 L、試料における検出下限0.08 pg/L、抽出液100 mLのうち40 mLを分取、測定用試料20 μLのうち1 μLを注入、です。これらを順に掛けます。
- 試料量から換算:0.08 pg/L × 25 L = 2 pg(試料全量に相当する量)
- 分取ぶんに縮小:2 pg × (40 mL ÷ 100 mL) = 0.8 pg
- 注入ぶんに縮小:0.8 pg × (1 μL ÷ 20 μL) = 0.04 pg
したがって測定方法の検出下限はおよそ0.04 pgとなり、選択肢(2)が正解です。
| 選択肢 | 値(pg) | 判定 |
|---|---|---|
| (1) | 0.02 | 注入割合を掛けすぎるなどで小さく出た値です。 |
| (2) | 0.04 | 正しい値。試料量・分取率・注入割合を順に掛けた結果です。 |
| (3) | 0.08 | 与えられた濃度の数値をそのまま選んだ誤りです。 |
| (4) | 0.16 | 分取率を逆向きに掛けるなどで大きく出た値です。 |
| (5) | 0.25 | 縮小の掛け合わせを取り違えた値です。 |
ここが分かれ目
間違いの多くは、分取(40/100)と注入割合(1/20)のどちらかを掛け忘れることで生じます。特に0.08 pg/Lという数字がそのまま選択肢(3)にあるため、掛け算をせずに選んでしまう誘導が仕込まれています。実際に分析へ回るのは全体のごく一部なので、検出下限は縮小されて元の値より小さくなる、という方向を押さえておけば、大きすぎる値も除外できます。
覚え方
- 検出下限(pg)=濃度×試料量×分取率×注入割合を順に掛ける。
- 分取(40/100)と注入(1/20)の2つの縮小を必ず両方掛ける。
- 分析に回るのは一部だから、値は小さくなる方向。
理解度チェック
抽出液100 mLのうち40 mLを分取したとき、掛ける係数は?
40/100=0.4です。使った割合ぶんに縮小します。
測定用試料20 μLのうち1 μLを注入したとき掛ける係数は?
1/20=0.05です。注入した割合ぶんに縮小します。
この問題に関連する用語解説
出典
- 一般社団法人 産業環境管理協会「令和7年度 公害防止管理者等国家試験 ダイオキシン類特論 問題・正解」(公式PDF)
※ この記事の確認日:2026年7月