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令和5年度 公害防止管理者 ダイオキシン類特論 問24を解説|空試験(操作・トラベルブランク)

令和5年度 ダイオキシン類特論 問24は、排ガス中ダイオキシン類の空試験(操作ブランク・トラベルブランク)に関する問題です。5つの記述のうち誤っているものを選びます。

この問題のポイント

空試験は「試料そのもの以外の由来で混じった汚染」がどれだけあるかを確かめる試験です。実験室内の試薬・器具・操作に由来する汚染を見る操作ブランク試験と、採取現場への持ち運びや運搬の過程で混じる汚染を見るトラベルブランク試験があります。引っかけの核心は、トラベルブランク試験を行う頻度です。この試験は毎回必ず実施すると決まっているわけではなく、一連の試料採取ごとに一定の頻度で行えばよいものです。「毎回必ず行う」とする記述が誤りです。

※ 問題文そのものは、産業環境管理協会が公開している公式サイトで確認できます。

正解:選択肢(3)(誤っている記述)

各選択肢の正誤

選択肢正誤解説
(1)○(正しい)操作ブランク試験は試料調製やGC-MSへの導入操作に起因する汚染を確認する、とする点は正しい記述です。
(2)○(正しい)操作ブランク試験は試薬のロット変更時など一定周期で定期的に行う、とする点は正しい記述です。
(3)×(誤り)トラベルブランク試験は一定の頻度で行うもので、「毎回必ず行う」と限定する点が誤りです。
(4)○(正しい)トラベルブランクは採取操作以外を試料と同様に扱い、持ち運んだものを前処理・同定・定量する、とする点は正しい記述です。
(5)○(正しい)トラベルブランクを行う場合は少なくとも3試料以上で平均値を求める、とする点は正しい記述です。

選択肢(3)のポイント(ここが誤り)

トラベルブランク試験は、採取容器や器具を現場まで持って行き、実際には採取せずに持ち帰って、試料と同じ前処理・測定にかけることで、運搬・現場環境に由来する汚染の有無を調べます。手間がかかるため、毎回必ず実施すると決められているわけではなく、一連の試料採取ごとに一定の頻度で行えばよいものです。選択肢(3)はこれを「毎回必ず行う」と過度に限定している点が誤りです。実施するときは少なくとも3試料以上で平均をとる(選択肢(5))、という条件付きの記述とも整合しません。「操作ブランクもトラベルブランクも、一定の頻度で行う」という枠組みで押さえましょう。

覚え方

  • 操作ブランク=室内の試薬・器具・操作由来の汚染確認。トラベルブランク=運搬由来。
  • トラベルブランクは「毎回必ず」ではなく一定頻度。実施時は3試料以上で平均。
  • 空試験は「試料以外から混じる汚染」をあぶり出すための試験。

理解度チェック

Q.

操作ブランクとトラベルブランクは、それぞれ何の汚染を見る?

操作ブランクは室内の試薬・器具・操作由来、トラベルブランクは運搬・現場環境由来の汚染を確認します。

Q.

トラベルブランク試験は毎回必ず行う?

毎回必須ではありません。一連の試料採取ごとに一定の頻度で行い、実施時は3試料以上で平均をとります。

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出典

  • 一般社団法人 産業環境管理協会「令和5年度 公害防止管理者等国家試験 ダイオキシン類特論 問題・正解」(公式PDF