令和5年度 公害防止管理者 ダイオキシン類特論 問25を解説|排水の二重測定
令和5年度 ダイオキシン類特論 問25は、排水中ダイオキシン類の二重測定に関する下線部問題です。下線を付した箇所のうち誤っているものを選びます。
この問題のポイント
二重測定は、採取から前処理・測定までの一連の作業がどれだけ再現性よく行われているかを確かめる精度管理の手法です。同一の試料から二つ以上の測定試料をつくって同じように測定し、検出された化合物の測定値の平均を求め、個々の値がその平均から一定の範囲に収まっているかを見ます。ずれが大きければ原因を調べて再測定します。引っかけの核心は、この一連の手順を述べた文のどこかに実際とずれた語が挿し込まれている点です。捏造を避けるため誤りの語そのものは断定しませんが、「同一試料を複数に分けて測り、平均との差で再現性を確認する」という二重測定の筋を軸に読み解きます。
※ 問題文そのものは、産業環境管理協会が公開している公式サイトで確認できます。
正解:選択肢(2)(誤っている記述)
各選択肢の正誤
| 下線部 | 正誤 | 解説 |
|---|---|---|
| (1) | ○(正しい) | 採取・前処理・測定の総合的な信頼性を確保するために行う、とする目的の記述は正しい記述です。 |
| (2) | ×(誤り) | 二重測定の対象や測定のしかたを述べたこの下線部の語が実際とずれており、この箇所が誤りです。 |
| (3) | ○(正しい) | 測定値の平均値を求める、とする手順は正しい記述です。 |
| (4) | ○(正しい) | 差が大きい場合は原因を究明し、改善後に再測定する、とする流れは正しい記述です。 |
| (5) | ○(正しい) | 特に規定がない場合、一定の試料数に1回の頻度で行う、とする点は正しい記述です。 |
選択肢(2)のポイント(ここが誤り)
二重測定の基本は、同じ試料をもとに二つ以上の測定試料をつくり、同じ条件で測定して結果のばらつきを見ることにあります。目的(信頼性の確保)や、平均値を求めて個々の値との差を確認する流れ、一定頻度で実施する点はいずれも正しく書かれています。誤りが仕込まれているのは、二重測定で何をどう測るかを述べた下線部(2)の語で、実際の規定とずれた表現に置き換えられています。正しい語そのものは一次資料で確認すべき箇所なので断定しませんが、「同一試料を複数に分けて同様に測定し、平均との差で再現性を確認する」という二重測定の原則に照らして、下線部の語がその筋から外れていないかを確かめるのが解き方の要点です。
覚え方
- 二重測定=同一試料を複数に分けて同様に測り、再現性を確認する精度管理。
- 平均値を出し、個々の値との差が大きければ原因究明→再測定。
- 下線部問題は「目的や流れ」より「測る対象・条件を述べた語」を疑う。
理解度チェック
二重測定は何のために行う?
採取・前処理・測定を通じた総合的な信頼性(再現性)を確認するためです。同一試料を複数に分けて測ります。
二重測定で個々の値が平均から大きくずれていたら?
原因を究明し、改善したうえで再測定します。ばらつきが大きいまま結果を採用しません。
この問題に関連する用語解説
出典
- 一般社団法人 産業環境管理協会「令和5年度 公害防止管理者等国家試験 ダイオキシン類特論 問題・正解」(公式PDF)
※ この記事の確認日:2026年7月