令和5年度 公害防止管理者 ダイオキシン類特論 問2を解説|バグフィルターの集じん特性
令和5年度 ダイオキシン類特論 問2は、バグフィルターの集じん特性に関する穴埋め問題です。ア〜ウに入る語句の正しい組合せを選びます。
この問題のポイント
バグフィルターは、ろ布そのものよりも、ろ布表面にたまっていくダスト層(一次付着層)でダストをこし取る集じん装置です。ダスト層が厚くなるほど通気の抵抗、すなわち圧力損失は増していきます。だから一定まで厚くなったら払い落とします。分かれ目は、この払い落とし操作が集じん率に与える影響の向きです。ダスト層をはたき落とした直後は、こし取る層がいったん薄くなるため集じん率は下がり、その後また回復します。
※ 問題文そのものは、産業環境管理協会が公開している公式サイトで確認できます。
正解:選択肢(1)
空欄に入る正しい語句
| 空欄 | 語句 | 読み解き |
|---|---|---|
| ア | 圧力損失 | ろ布表面のダスト層が厚くなると通気抵抗が増すため、増加するのは圧力損失です。 |
| イ | 低下 | 払い落とし直後はこし取るダスト層が薄くなるため、集じん率はいったん低下します。 |
| ウ | 小さく | 払い落とし回数が増えるほどダスト層が残りやすく、低下の幅は小さくなります。 |
ここが分かれ目
取り違えやすいのは、払い落とし直後の集じん率の向きです。ダスト層は「抵抗のもと」であると同時に「こし取る本体」でもあるため、払い落とした直後は集じん率が上がるのではなく、いったん下がります。ここを「上昇」と読むと誤りです。また、運転を重ねてろ布の目にダストが残るようになると、払い落としても完全には落ちきらず、集じん率の落ち込みの幅は小さくなっていきます。圧力損失(増加する量)と集じん率(払い落としで下がる量)を混同しないことがポイントです。
覚え方
- ダスト層は抵抗のもとであり、こし取る本体でもある。
- 厚くなると増えるのは圧力損失。
- 払い落とし直後は集じん率がいったん低下、回数が増えると落ち込み幅は小さく。
理解度チェック
Q.
ろ布表面のダスト層が厚くなると増加するのは何?
圧力損失です。通気の抵抗が増すためです。
Q.
払い落とし直後、集じん率は上がる?下がる?
いったん下がり(低下し)ます。こし取るダスト層が薄くなるためです。
この問題に関連する用語解説
出典
- 一般社団法人 産業環境管理協会「令和5年度 公害防止管理者等国家試験 ダイオキシン類特論 問題・正解」(公式PDF)
※ この記事の確認日:2026年7月