ダストを捕まえるろ紙にも種類があって、どれをどこで使うの?で迷いませんか。高温の排ガス用か、常温の空気用か、で分けると整理できます。
この記事の要点
排ガス中のダスト濃度を測るとき、ダストを捕らえるろ過材(ろ紙)を使います。耐熱性などで使い分けます。
排ガス中のダスト(ばいじん)の濃度は、ろ紙にダストを捕集して、その重さの増加から求めます。ろ紙は、測る対象(高温の排ガスか、常温の空気か)などで使い分けます。
代表的なろ過材を、特徴とともに整理します。
| ろ過材 | 特徴 |
|---|---|
| ガラス繊維ろ紙 | 耐熱性が高く強度も大きい。ただしSOxなどのガスを含む排ガスでは、大きな誤差を生じることがある |
| シリカ繊維ろ紙 | 耐熱性に優れ、加熱減量が小さい |
| ふっ素樹脂ろ紙 | ろ過抵抗が小さい |
| メンブレンろ紙 | 耐熱性が低いため、主として一般空気中(常温)の測定に適する |
大きく分けると、ガラス繊維ろ紙・シリカ繊維ろ紙は耐熱性が高く高温の排ガス向き、メンブレンろ紙は耐熱性が低く常温の一般空気向き、と整理できます。
ガラス繊維・シリカ繊維ろ紙は耐熱性が高く高温の排ガス向き、メンブレンろ紙は耐熱性が低く常温の一般空気向き。
ろ過材は、ばいじん・粉じん特論で、各ろ紙の特徴の組合せとして問われます。
令和7年度のばいじん・粉じん特論(問15)では、「ふっ素樹脂ろ紙はろ過抵抗が小さい」「ガラス繊維ろ紙は耐熱性が高く強度も大きい」「ガラス繊維ろ紙はSOxを含む排ガスで大きな誤差」「メンブレンろ紙は耐熱性が低く一般空気中の使用に適する」が正しい記述として並ぶなかで、「シリカ繊維ろ紙は加熱減量が大きい」とするのが誤りでした。シリカ繊維ろ紙は耐熱性に優れ、加熱減量は小さいのが正しい記述です。
混同しやすい用語
ガラス繊維ろ紙 と メンブレンろ紙
耐熱性と使う場所が逆になります。
ガラス繊維ろ紙は耐熱性が高く高温の排ガス向き、メンブレンろ紙は耐熱性が低く常温の一般空気向きです。
「耐熱=排ガス(ガラス・シリカ)/非耐熱=一般空気(メンブレン)」と分けて覚えます。
耐熱性が低く、主に一般空気中(常温)の測定に使われるろ紙はどれか。
答え:メンブレンろ紙
高温の排ガスには、耐熱性の高いガラス繊維ろ紙やシリカ繊維ろ紙を使います。
シリカ繊維ろ紙の加熱減量は、大きいか小さいか。
答え:小さい
耐熱性に優れ、加熱しても減量が小さいのが特徴です。「加熱減量が大きい」とするのは誤りです。
ダスト捕集用のろ過材は、耐熱性などで使い分けます。
ガラス繊維ろ紙は耐熱・高強度(SOxで誤差)、シリカ繊維ろ紙は耐熱で加熱減量が小さい、ふっ素樹脂ろ紙はろ過抵抗が小さい、メンブレンろ紙は耐熱性が低く一般空気向きです。
「シリカ繊維ろ紙は加熱減量が小さい」という点を取り違えないようにします。
参考
※ この記事の確認日:2026年6月
まちがえやすいポイント
各ろ紙の特徴、とくにシリカ繊維ろ紙の加熱減量の大小が狙われます。
シリカ繊維ろ紙は耐熱性に優れ、加熱減量が小さいです。「加熱減量が大きい」とあれば誤りです。ガラス繊維ろ紙はSOxを含む排ガスで誤差、メンブレンろ紙は一般空気向き、もセットで押さえます。