令和3年度 公害防止管理者 ダイオキシン類特論 問12を解説|ダイオキシン類含有排水処理
令和3年度 ダイオキシン類特論 問12は、ダイオキシン類含有排水の処理技術に関する穴埋め問題です。ア~ウに入る語句の正しい組合せを選びます。
この問題のポイント
排水中のダイオキシン類は、粒子に付いた懸濁態と、水に溶けた溶存態で処理の道筋が分かれます。懸濁態は粒子ごと物理的に除けるので、一次処理の浮遊物質の除去と、二次処理の活性汚泥の固液分離で大部分が取れます。溶存態は物理分離では残るため、三次処理の活性炭吸着・オゾン処理・促進酸化処理で分解・除去します。分かれ目は、ウに分解系の処理(促進酸化)を置くこと。pH調整や無機栄養塩類の除去では、溶存態のダイオキシン類は分解できません。
※ 問題文そのものは、産業環境管理協会が公開している公式サイトで確認できます。
正解:選択肢(1)
各選択肢の正誤
| 空欄 | 入る語句 | 読み解き |
|---|---|---|
| ア(一次処理) | 浮遊物質の除去 | 懸濁態を沈殿・ろ過などで物理的に取り除きます。 |
| イ(二次処理) | 活性汚泥の固液分離 | 微生物処理後の汚泥を固液分離し、粒子に付いた分を除きます。 |
| ウ(三次処理) | 促進酸化処理 | 溶存態を、活性炭吸着・オゾン処理とともに分解・除去します。 |
ア=浮遊物質の除去、イ=活性汚泥の固液分離、ウ=促進酸化処理 となる組合せは選択肢(1)です。
ここが分かれ目
判断の軸は懸濁態か溶存態かです。懸濁態は粒子なので、浮遊物質の除去(一次)や活性汚泥の固液分離(二次)といった物理的な分離で大部分が取れます。溶存態は溶けているため物理分離では残り、三次処理の活性炭吸着・オゾン処理・促進酸化処理のような分解・吸着の工程が必要です。ウにpH調整や無機栄養塩類の除去を当てはめると、溶存態のダイオキシン類を分解する働きがなく、道筋が合いません。処理の段階(一次=物理分離、二次=生物処理と固液分離、三次=分解・吸着)で整理すると迷いません。
覚え方
- 懸濁態=物理的分離(浮遊物質の除去・固液分離)で除く。
- 溶存態=三次処理(活性炭吸着・オゾン・促進酸化)で分解・除去。
- ウは分解系(促進酸化)。pH調整や栄養塩除去では分解できない。
理解度チェック
溶けた(溶存態の)ダイオキシン類を除くのに使う三次処理は?
活性炭吸着・オゾン処理・促進酸化処理です。分解・吸着で除きます。
粒子に付いた懸濁態のダイオキシン類は、主にどう除く?
浮遊物質の除去や活性汚泥の固液分離など、物理的な分離で除きます。
この問題に関連する用語解説
出典
- 一般社団法人 産業環境管理協会「令和3年度 公害防止管理者等国家試験 ダイオキシン類特論 問題・正解」(公式PDF)
※ この記事の確認日:2026年7月