令和元年度 公害防止管理者 ダイオキシン類特論 問13を解説|排水処理技術
令和元年度 ダイオキシン類特論 問13は、排水処理技術における粒子の大きさと分離法の対応に関する穴埋め問題です。ア~エに入る数値・語句の正しい組合せを選びます。
この問題のポイント
水に懸濁している粒子は、ある程度大きければ重力による沈降分離や浮上分離、清澄ろ過で機械的に分けられますが、粒子が小さくなるほど自然には沈まず、そのままでは機械的に分離できなくなります。そこで、微細な粒子は凝集によっていったん粗大なフロックにまとめてから分離します。分かれ目は、沈降分離などで分けられる大きさの目安(アの値)と、それ以下では凝集が必要になる境目(ウの値)、そして小さい粒子に用いる操作がイ・エのどちらで「沈降」か「凝集」かを取り違えないことです。
※ 問題文そのものは、産業環境管理協会が公開している公式サイトで確認できます。
正解:選択肢(4)
各選択肢の正誤
| 空欄 | 入る語句 | 読み解き |
|---|---|---|
| ア | 10 | 大きさが10 µmくらいまでの粒子は、機械的な分離が可能な範囲です。 |
| イ | 沈降 | 重力を利用した沈降分離が、浮上分離・清澄ろ過と並ぶ分離法として挙がります。 |
| ウ | 1 | 1 µm以下の微細な粒子は、そのままでは機械的に分離できません。 |
| エ | 凝集 | 凝集で粒子を粗大化してから、はじめて機械的な分離ができます。 |
ア=10、イ=沈降、ウ=1、エ=凝集 となる組合せは選択肢(4)です。
ここが分かれ目
まず大きさの範囲で、10 µmくらいまでの粒子は沈降分離・浮上分離・清澄ろ過で機械的に分けられます。イには重力を使う沈降分離が入り、ここに「凝集」を入れてしまうと、分離操作と前処理操作を取り違えることになります。境目のウは1 µmで、これ以下の微細な粒子は自然には沈まず、そのままでは機械的な分離ができません。そこでエの凝集によって粒子を集めて大きなフロックにし、沈みやすく・ろ過しやすくしてから分離します。「小さい粒子=凝集で粗大化してから分離」という流れを押さえれば、イ=沈降・エ=凝集の並びを迷いません。
覚え方
- おおむね10 µmまで=沈降・浮上・清澄ろ過で分離。
- 1 µm以下=凝集で粗大化してから分離。
- 凝集は分離そのものではなく、微細粒子を集める前処理。
理解度チェック
1 µm以下の微細な粒子を機械的に分離するには、何が必要?
凝集です。粒子を集めて大きなフロックにしてから沈降・ろ過で分離します。
10 µmくらいまでの粒子を分ける代表的な方法は?
沈降分離・浮上分離・清澄ろ過です。重力やろ材で機械的に分けられます。
この問題に関連する用語解説
出典
- 一般社団法人 産業環境管理協会「令和元年度 公害防止管理者等国家試験 ダイオキシン類特論 問題・正解」(公式PDF)
※ この記事の確認日:2026年7月