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令和2年度 公害防止管理者 大気・水質概論 問2を解説|排水基準(アルキル水銀は検出されないこと)

令和2年度 大気・水質概論 問2は、水質汚濁防止法に基づく環境省令で定める排水基準の基準値に関する問題です。基準値の組合せのうち誤っているものを選びます。

この問題のポイント

この問題は、有害物質の一律排水基準について、物質名と基準値の対応が正しいかを問うものです。多くは「〇〇 mg/L」という数値で定められていますが、毒性が特に強い一部の物質は数値ではなく「検出されないこと」という定性的な基準になっています。

核心は、この「検出されないこと」型の物質を数値基準にすり替える引っかけです。アルキル水銀化合物がその代表で、数値を当てはめた選択肢は誤りになります。

※ 問題文そのものは、産業環境管理協会が公開している公式サイトで確認できます。

正解:選択肢(4)(誤っている記述)

各選択肢の正誤

選択肢正誤解説
(1)○(正しい)鉛及びその化合物の一律排水基準は0.1 mg/Lで、対応は正しい。
(2)○(正しい)砒素及びその化合物の一律排水基準は0.1 mg/Lで、対応は正しい。
(3)○(正しい)水銀及びアルキル水銀その他の水銀化合物の基準は0.005 mg/Lで、対応は正しい。
(4)×(誤り)アルキル水銀化合物の排水基準は「検出されないこと」です。0.002 mg/Lという数値を当てているため誤りです。
(5)○(正しい)ポリ塩化ビフェニル(PCB)の一律排水基準は0.003 mg/Lで、対応は正しい。

選択肢(4)のポイント(ここが誤り)

水質汚濁防止法の一律排水基準は、有害物質ごとに「〇〇 mg/L」という上限値で定めるのが基本です。しかし毒性が特に強く、わずかでも排出を認めるべきでない物質は、数値ではなく「検出されないこと」という定性的な基準で規制されます。

アルキル水銀化合物はその代表例で、排水基準は「検出されないこと」です。選択肢(4)は、これを「0.002 mg/L」という数値基準にすり替えている点が誤りです。なお、水銀及びアルキル水銀その他の水銀化合物(選択肢(3))は0.005 mg/Lという数値基準で、両者を混同しないよう区別して覚えます。

覚え方

  • アルキル水銀化合物=検出されないこと(数値基準ではない)。
  • 水銀化合物全体は0.005 mg/L、アルキル水銀「化合物」だけ定性基準、と分けて記憶。

理解度チェック

Q.

アルキル水銀化合物の排水基準はどう定められていますか。

「検出されないこと」です。数値による上限値ではなく、検出されてはならないという定性的な基準です。

Q.

水銀及びアルキル水銀その他の水銀化合物の排水基準は何ですか。

0.005 mg/Lです。こちらは数値基準で、「検出されないこと」のアルキル水銀化合物と区別します。

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出典

  • 一般社団法人 産業環境管理協会「令和2年度 公害防止管理者等国家試験 大気・水質概論 問題」(公式PDF
  • 水質汚濁防止法(排水基準を定める省令)