令和7年度 公害防止管理者 ばいじん・一般粉じん特論 問8を解説|ダスト濃度の測定位置と測定点
令和7年度 ばいじん・一般粉じん特論 問8は、JISによるダスト濃度の測定位置と測定点の取り方に関する正誤問題です。測定断面の選び方や測定点の数、対称な流速分布のときの点数の減らし方などのうち、誤っているものを選びます。
この問題のポイント
ダクト内はダスト濃度も流速も一様ではないので、断面を格子状に区切って複数の点で測り、代表値を求めます。測定断面は流れが乱れる屈曲部などを避け、断面積に応じて点数を決めます。引っかけの核心は流速分布が対称なときに測定点をどこまで減らせるかで、減らせる度合いを大きく見積もりすぎていないかが分かれ目です。
※ 問題文そのものは、産業環境管理協会が公開している公式サイトで確認できます。
正解:選択肢(4)(誤っている記述)
各選択肢の正誤
| 選択肢 | 正誤 | 解説 |
|---|---|---|
| (1) | ○(正しい) | 流れが乱れるダクトの屈曲部分や断面形状が急変する部分は、測定断面として避けます。正しい記述です。 |
| (2) | ○(正しい) | 長方形断面で断面積が20 m²を超える場合、測定点は一般に20点までとし、等断面積に区分します。正しい記述です。 |
| (3) | ○(正しい) | 断面積0.25 m²以下の小規模ダクトでは、断面内の中心点1点を測定点としてよいとされます。正しい記述です。 |
| (4) | ×(誤り) | 流速分布がほぼ対称とみなせる場合でも、水平ダクトで減らせる測定点は1/2までです。「1/4まで減らせる」は減らしすぎで誤りです。 |
| (5) | ○(正しい) | あらかじめ濃度分布が確認されていれば、平均濃度が求まる測定点を代表点として測定してよいとされます。正しい記述です。 |
選択肢(4)のポイント(ここが誤り)
測定点を多くとるのは、断面内でダスト濃度や流速が場所ごとに違うからです。流速の分布が中心軸に対してほぼ対称とみなせる場合は、片側を測ればもう片側も推定できるので、測定点をある程度減らせます。ただし減らせるのは半分(1/2)までで、対称性を根拠に一気に1/4まで減らしてよいわけではありません。選択肢(4)は「1/4まで減らせる」としており、これは減らしすぎで誤りです。数を減らしすぎると代表性が失われ、測定値の信頼性が下がります。
覚え方
- 流速分布が対称なら測定点は1/2まで減らせる。1/4は減らしすぎ。
- 測定断面は屈曲部・断面急変部を避ける。
- 小規模ダクト(0.25 m²以下)は中心1点でよい。
理解度チェック
Q.
流速分布が対称なとき、測定点はどこまで減らせる?
1/2までです。片側から反対側を推定できるためですが、1/4まで減らすと代表性が失われます。
Q.
測定断面として避けるべきなのは、どんな場所?
ダクトの屈曲部分や断面形状が急変する部分です。流れが乱れて代表値が得にくくなるためです。
この問題に関連する用語解説
出典
- 一般社団法人 産業環境管理協会「令和7年度 公害防止管理者等国家試験 ばいじん・一般粉じん特論 問題・正解」(公式PDF)
※ この記事の確認日:2026年7月