令和7年度 公害防止管理者 ばいじん・一般粉じん特論 問7を解説|堆積場の粉じん対策
令和7年度 ばいじん・一般粉じん特論 問7は、堆積場(貯炭場や原料ヤードなど)の粉じん対策に関する正誤問題です。散水による水分管理、発じん防止剤、スプリンクラーやスプレーガン、防じんカバーといった対策のうち、誤っているものを選びます。
この問題のポイント
堆積場の発じんは、風で表面の細かい粒子が舞い上がることで起こります。対策の基本は表面を湿らせて粒子を飛びにくくすることで、風が強いほど飛散しやすくなるため、より多くの水分が必要になります。引っかけの核心は強風時に必要な水分量の向きで、風が強い条件で少ない水分量を挙げていないかを見抜くことが分かれ目です。
※ 問題文そのものは、産業環境管理協会が公開している公式サイトで確認できます。
正解:選択肢(1)(誤っている記述)
各選択肢の正誤
| 選択肢 | 正誤 | 解説 |
|---|---|---|
| (1) | ×(誤り) | 向きが逆です。強風時ほど発じんしやすく、通常より多くの散水が必要になります。水分量2~3%では強風時の飛散を抑えきれず、条件設定が誤りです。 |
| (2) | ○(正しい) | 発じん防止剤には、浸透湿潤形・凝集粘結形・耐水皮膜形といった種類があります。正しい記述です。 |
| (3) | ○(正しい) | スプリンクラーは、広い範囲に散水できるよう堆積物の頂上近くに設置されます。正しい記述です。 |
| (4) | ○(正しい) | スプレーガンは、堆積物の多い広大な堆積場で使われます。正しい記述です。 |
| (5) | ○(正しい) | 防じんカバーは、小容量で長時間堆積するような場合に利用されます。正しい記述です。 |
選択肢(1)のポイント(ここが誤り)
堆積場の散水は、表面の粒子を水でつなぎ止めて飛ばないようにする対策です。風が強くなるほど粒子にはたらく力が大きくなり、飛散しやすくなるので、強風時こそ通常より多くの水分を与えて表面を十分に湿らせる必要があります。選択肢(1)は強風時の水分量として2~3%という低い値を挙げており、これでは飛散を抑えきれません。「強風時ほど水分を多くする」という向きに対して、条件を逆に設定した点が誤りです。
覚え方
- 散水対策は風が強いほど水分を多く。強風時に少ない水分は誤り。
- 発じん防止剤=浸透湿潤形・凝集粘結形・耐水皮膜形の3タイプ。
- 装置の使い分け:スプリンクラーは頂上付近、スプレーガンは広大な堆積場。
理解度チェック
Q.
堆積場の散水は、風が強いときと弱いときで、どちらを多くする?
風が強いときです。強風時ほど粒子が飛びやすいので、より多くの水分で表面を湿らせる必要があります。
Q.
散水に用いる発じん防止剤の3つの形式は?
浸透湿潤形・凝集粘結形・耐水皮膜形です。しみ込ませる、固める、膜で覆うという働きの違いです。
この問題に関連する用語解説
出典
- 一般社団法人 産業環境管理協会「令和7年度 公害防止管理者等国家試験 ばいじん・一般粉じん特論 問題・正解」(公式PDF)
※ この記事の確認日:2026年7月