令和3年度 公害防止管理者 ばいじん・粉じん特論 問9を解説|ろ布材の耐熱温度
令和3年度 ばいじん・粉じん特論 問9は、バグフィルター用ろ布材のうち常用耐熱温度が最も高いものを選ぶ問題です。5つの繊維材料の耐熱性を比べて、最も高い1つを選びます。
この問題のポイント
バグフィルターは排ガス温度に耐えるろ布材を選ぶ必要があり、材料ごとに常用耐熱温度が決まっています。この問題はその大小関係を覚えているかを問うだけで、迷いどころは高耐熱材どうしの順位です。合成繊維系(アクリル・ポリエステル・ポリプロピレン系)は比較的低く、芳香族系のポリイミドやアラミド(耐熱ナイロン)が高い、という並びを押さえるのが核心です。
※ 問題文そのものは、産業環境管理協会が公開している公式サイトで確認できます。
正解:選択肢(3)
各ろ布材の耐熱温度の目安
| 選択肢 | ろ布材 | 常用耐熱温度の目安と判定 |
|---|---|---|
| (1) | 耐熱ナイロン(アラミド) | 約200℃前後と高めですが、ポリイミドには及びません。 |
| (2) | ポリエステル | 約150℃程度。汎用的ですが耐熱性は中位です。 |
| (3) | ポリイミド | 約240℃前後で、選択肢の中で最も高く、これが正解です。 |
| (4) | アクリル | 約130℃程度と低めです。 |
| (5) | パイレン(ポリプロピレン系) | 約90℃程度で、この中では最も低い部類です。 |
選択肢(3)のポイント(ここが決め手)
ポリイミドは芳香族の環をもつ高耐熱樹脂で、常用耐熱温度は約240℃前後と、選択肢の中で最も高い材料です。アラミド系の耐熱ナイロンも約200℃前後と高いのですが、それを上回ります。一方、アクリルやポリプロピレン系は100℃前後までしか使えず、ポリエステルも中位です。高温排ガスにはポリイミドやアラミド、より高温ではガラス繊維やふっ素樹脂(PTFE)という順で耐熱側が並ぶ感覚をもっておくと、この種の問題で迷いません。
覚え方
- 選択肢内の耐熱最上位はポリイミド(約240℃)。次いでアラミド(耐熱ナイロン)。
- アクリル・ポリプロピレン系は100℃前後で低耐熱。
- さらに高温はガラス繊維・ふっ素樹脂(PTFE)が担う。
理解度チェック
Q.
この選択肢の中で常用耐熱温度が最も高いろ布材は?
ポリイミドです。約240℃前後で、耐熱ナイロン(約200℃)より高く、アクリルやポリプロピレン系は100℃前後にとどまります。
Q.
ポリイミドをさらに上回る高温域で使われる代表的なろ布材は?
ガラス繊維やふっ素樹脂(PTFE)です。より高温の排ガスに耐えるため、これらの無機・ふっ素系が用いられます。
この問題に関連する用語解説
出典
- 一般社団法人 産業環境管理協会「令和3年度 公害防止管理者等国家試験 ばいじん・粉じん特論 問題・正解」(公式PDF)
※ この記事の確認日:2026年7月