公害防止管理者 独学ノート

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令和5年度 公害防止管理者 大気有害物質特論 問7を解説|特定物質と漏洩時の措置

令和5年度 大気有害物質特論 問7は、特定物質とその漏洩時の措置の組合せに関する問題です。誤っているものを選びます。

この問題のポイント

特定物質が漏洩したときの応急措置は、その物質の性質に合った方法でなければなりません。可燃性なら着火源を除く、毒性が高ければ立入禁止、酸性ガスなら中和、シアン化物なら無害化処理、というように物質ごとに正解の措置が決まっています。引っかけの核心は、水と激しく反応する物質に水をかけてはいけないという点です。注水が有効な物質もありますが、水と反応して発熱・有害ガスを出す物質に注水するのは危険で、措置として誤りになります。

※ 問題文そのものは、産業環境管理協会が公開している公式サイトで確認できます。

正解:選択肢(5)(誤っている記述)

各選択肢の正誤

選択肢正誤解説
(1)○(正しい)ホスゲンは毒性が高いため、被害が及ぶ区域への立入禁止が適切な措置です。正しい組合せです。
(2)○(正しい)メルカプタンは可燃性なので、着火源となるものを速やかに除くのが適切です。正しい組合せです。
(3)○(正しい)ふっ化水素は酸性なので、炭酸ナトリウムなどによる中和が適切な措置です。正しい組合せです。
(4)○(正しい)シアン化水素は、硫酸鉄(Ⅱ)の水酸化ナトリウム溶液で処理して無害化します。正しい組合せです。
(5)×(誤り)クロルスルホン酸に漏洩箇所への注水を組み合わせた点が誤りです。水と激しく反応する物質なので、注水はかえって危険です。

選択肢(5)のポイント(ここが誤り)

クロルスルホン酸は水と激しく反応して発熱し、腐食性のガスを発生する物質です。漏洩箇所に水をかけると反応が暴走し、被害を広げかねません。選択肢(5)は「漏洩箇所への注水」を措置として挙げている点が誤りです。注水が適切なのは水と問題なく薄められる物質に限られ、水と激しく反応する物質には注水ではなく乾燥砂などで覆う対応が求められます。物質の水との相性を確かめずに注水を選ばせる引っかけです。

覚え方

  • 措置は物質の性質に合わせる:可燃性→着火源除去、酸→中和、高毒性→立入禁止。
  • 水と激しく反応する物質に注水は禁物(クロルスルホン酸など)。
  • シアン化水素は硫酸鉄(Ⅱ)+水酸化ナトリウムで無害化。

理解度チェック

Q.

クロルスルホン酸の漏洩に注水してはいけないのはなぜ?

水と激しく反応して発熱し、腐食性ガスを生じるためです。注水は反応を暴走させ被害を広げる恐れがあり、適切な措置ではありません。

Q.

メルカプタンが漏れたときの基本措置は?

可燃性なので、着火源となるものを速やかに除くことです。物質の性質(この場合は燃えやすさ)に応じた措置を選びます。

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出典

  • 一般社団法人 産業環境管理協会「令和5年度 公害防止管理者等国家試験 大気有害物質特論 問題・正解」(公式PDF

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