令和5年度 大気有害物質特論 問8は、JISによる排ガス中の塩素分析方法を説明した文章のうち、下線を付した箇所で誤っているものを選ぶ問題です。
この分析法は、試料ガス中の塩素をp-トルエンスルホンアミドの吸収液に捕集してクロラミンTに変え、これを塩化シアンに導いてイオンクロマトグラフで測る、という一連の流れをたどります。下線部問題は、こうした手順の説明文の中に一か所だけ正しくない語句が紛れ込んでいて、それを見抜く形式です。試薬の名前や測定法が、本来の手順に合っているかどうかを一段ずつ照合するのが核心になります。
※ 問題文そのものは、産業環境管理協会が公開している公式サイトで確認できます。下線部の具体的な位置は公式PDFでご確認ください。
正解:選択肢(4)(誤っている記述)
| 段階 | 内容 |
|---|---|
| 捕集 | 試料ガス中の塩素をp-トルエンスルホンアミド吸収液に吸収させ、クロラミンTに変えて分析用試料溶液とします。 |
| 変換 | 少量のシアン化カリウム溶液と水酸化カリウム溶液を加え、塩化シアンとします。 |
| 測定 | 生じた成分をイオンクロマトグラフ法で測定し、試料ガス中の塩素濃度を求めます。 |
下線部の中で、この本来の手順と食い違う語句が選択肢(4)の箇所にあたります。手順の各段階で使う試薬・操作が正しいものとずれていないかを、上の流れと突き合わせて確認します。
下線部問題では、文章の流れがもっともらしく書かれているため、つい全体を正しいと読んでしまいがちです。分かれ目は、試薬名や測定法の一語が本来の手順とすり替わっていないかを一段ずつ照合できるかどうかです。捕集→クロラミンT→塩化シアン→イオンクロマトグラフという正しい流れを覚えておき、これと違う語が現れた箇所を誤りとして拾うのがこの形式の解き方です。
JISの排ガス中塩素分析の大まかな流れは?
塩素をp-トルエンスルホンアミド吸収液で捕集してクロラミンTとし、シアン化カリウムなどで塩化シアンに変え、イオンクロマトグラフで測定します。
下線部問題を解くコツは?
正しい手順をあらかじめ覚えておき、文章の各段階と照合して一語だけ食い違う箇所を見つけることです。文章全体の体裁に惑わされないようにします。
出典
※ この記事の確認日:2026年6月