令和5年度 大気有害物質特論 問2は、ふっ化水素の性質に関する正誤問題です。誤っているものを選びます。
ふっ化水素は常温で発煙性のある気体で、水溶液(ふっ化水素酸)はガラスを溶かすことで知られます。各選択肢は無色の発煙性気体であること、弱酸ながら金属を腐食すること、二酸化けい素を溶かすこと、液体として扱われることなど基本性質を並べています。引っかけの核心は、ふっ化水素が可燃性・爆発性をもつかどうかです。腐食性の強さと爆発性は別の話で、ふっ化水素自体は燃えて爆発する物質ではありません。
※ 問題文そのものは、産業環境管理協会が公開している公式サイトで確認できます。
正解:選択肢(5)(誤っている記述)
| 選択肢 | 正誤 | 解説 |
|---|---|---|
| (1) | ○(正しい) | ふっ化水素は常温で無色の発煙性の気体です。湿った空気中で白煙を生じる性質は正しい記述です。 |
| (2) | ○(正しい) | 水溶液は弱酸に分類されますが、多くの金属を溶解・腐食します。弱酸だが腐食性は強いという正しい記述です。 |
| (3) | ○(正しい) | 二酸化けい素やけい酸化合物を溶かす性質があり、ガラスのエッチングに使われます。正しい記述です。 |
| (4) | ○(正しい) | 耐圧容器に詰めて液体として取り扱われます。取り扱い形態として正しい記述です。 |
| (5) | ×(誤り) | 空気との混合物が爆発性が高いとする点が誤りです。ふっ化水素は腐食性は強いものの、燃焼・爆発する物質ではありません。 |
ふっ化水素の危険性は、強い腐食性とそれに伴う人体・設備への害にあります。これと燃えやすさ・爆発性は別物です。選択肢(5)は空気との混合物が「爆発性が高い」と書いている点が誤りで、ふっ化水素はそもそも可燃性ガスではありません。腐食性が強い=危険、という連想から「爆発もしそう」と思い込ませる引っかけです。危険の中身(腐食か燃焼か)を区別できるかが分かれ目になります。
ふっ化水素の水溶液は弱酸なのに、なぜ危険視されるの?
弱酸でありながら多くの金属を腐食し、二酸化けい素(ガラス)まで溶かす強い腐食性をもつためです。酸の強弱と腐食性の強さは別の指標です。
ふっ化水素と空気の混合物は爆発性が高い?
高くありません。ふっ化水素は可燃性ガスではなく、燃焼・爆発する物質ではありません。危険性は腐食性によるものです。
この問題に関連する用語解説
出典
※ この記事の確認日:2026年6月