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令和4年度 公害防止管理者 大気有害物質特論 問8を解説|ふっ素分析

令和4年度 大気有害物質特論 問8は、JISによる排ガス中のふっ素化合物分析方法に関する正誤問題です。記述のうち誤っているものを選びます。

この問題のポイント

ふっ素化合物の分析では、吸収液に水酸化ナトリウム溶液を使い、アルミニウムが妨害するときは水蒸気蒸留でふっ化物イオンを分離し、イオン電極法では緩衝液を、イオンクロマトグラフ法では前処理を行う、といった手順が問われます。分かれ目は、ランタン・アリザリンコンプレキソン吸光光度法の感度(定量範囲の下限)の位置づけです。この方法は発色を利用した感度の高い方法で、定量範囲の下限はむしろ小さい側です。下限が最も大きい(最も感度が低い)と書かれていたら向きが逆です。

※ 問題文そのものは、産業環境管理協会が公開している公式サイトで確認できます。

正解:選択肢(3)(誤っている記述)

各選択肢の正誤

選択肢正誤解説
(1)○(正しい)ふっ素化合物を捕集する吸収液に水酸化ナトリウム溶液を用いるという正しい記述です。
(2)○(正しい)アルミニウム(III)が妨害する場合、水蒸気蒸留でふっ化物イオンを分離するという正しい記述です。
(3)×(誤り)ランタン・アリザリンコンプレキソン吸光光度法は感度が高く下限が小さい側の方法です。「下限が最も大きい」とした点が誤りです。
(4)○(正しい)イオン電極法ではイオン強度調整用の緩衝液を用いるという正しい記述です。
(5)○(正しい)イオンクロマトグラフ法では、吸収液に陽イオン交換樹脂を加える前処理を行うという正しい記述です。

選択肢(3)のポイント(ここが誤り)

「定量範囲の下限が小さい」とは、より低い濃度まで測れること、つまり感度が高いことを意味します。ランタン・アリザリンコンプレキソン吸光光度法は、ふっ化物イオンと反応させて生じる色の濃さを測る発色法で、感度が高く下限が小さい側の方法です。選択肢(3)は、これを「下限が最も大きい(=最も感度が低い)」と逆向きに述べている点が誤りです。「下限が小さい=低濃度まで測れる=高感度」という対応を固定して、大小の向きを取り違えないようにします。

覚え方

  • 定量範囲の下限が小さい=低濃度まで測れる=高感度
  • ランタン・アリザリンコンプレキソン吸光光度法は高感度(下限が小さい側)。「最も大きい」は逆。
  • ふっ素分析の吸収液は水酸化ナトリウム。アルミ妨害は水蒸気蒸留で分離。

理解度チェック

Q.

分析法で「定量範囲の下限が小さい」とは、どういう意味か?

より低い濃度まで測定できること、すなわち感度が高いことを意味します。下限が大きいほど感度は低くなります。

Q.

ふっ素化合物の分析でアルミニウム(III)が妨害するときの対処は?

水蒸気蒸留によってふっ化物イオンを分離します。妨害成分から目的成分を取り出してから測定します。

この問題に関連する用語解説

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出典

  • 一般社団法人 産業環境管理協会「令和4年度 公害防止管理者等国家試験 大気有害物質特論 問題・正解」(公式PDF