令和4年度 公害防止管理者 大気有害物質特論 問7を解説|特定物質の液性
令和4年度 大気有害物質特論 問7は、特定物質の水溶液の液性に関する問題です。挙げられた物質のうち、水溶液がアルカリ性を呈するものを選びます。
この問題のポイント
並んでいる特定物質のほとんどは、水に溶けると酸性側を示します。シアン化水素・フェノールは弱い酸、硫化水素も酸性、二酸化硫黄は水に溶けて亜硫酸となり酸性です。分かれ目は、この中で塩基(アルカリ)はどれかです。ピリジンは窒素を含む塩基で、水素イオンを受け取るため水溶液はアルカリ性を示します。含窒素の塩基が一つだけ混じっている、という点に気づけるかが決め手です。
※ 問題文そのものは、産業環境管理協会が公開している公式サイトで確認できます。
正解:選択肢(2)
各選択肢の正誤
| 選択肢 | 水溶液の液性 | 解説 |
|---|---|---|
| (1) | 酸性 | シアン化水素は弱い酸で、水溶液は酸性側です。設問の条件(アルカリ性)に当てはまりません。 |
| (2) | アルカリ性 | ピリジンは窒素を含む塩基で、水素イオンを受け取るため水溶液はアルカリ性です。条件に当てはまる正解です。 |
| (3) | 酸性 | フェノールは弱い酸で、水溶液は酸性側です。アルカリ性ではありません。 |
| (4) | 酸性 | 硫化水素は水に溶けて酸性を示します。アルカリ性ではありません。 |
| (5) | 酸性 | 二酸化硫黄は水に溶けて亜硫酸となり、酸性を示します。アルカリ性ではありません。 |
ここが分かれ目
この設問は「アルカリ性はどれか」を一つ選ばせる形で、残り四つはいずれも酸性側という点が引っかけです。ピリジンは窒素を一つ含む六員環の化合物で、その窒素がもつ非共有電子対が水素イオンを受け取るため、水溶液はアルカリ性(塩基性)になります。一方、シアン化水素・フェノール・硫化水素は弱い酸、二酸化硫黄は水に溶けて亜硫酸となり酸性です。「窒素を含む塩基は一つだけ混じっている」と見抜けば、迷わず選べます。
覚え方
- 特定物質のうちアルカリ性はピリジン(含窒素塩基)。他は酸性側。
- 窒素を含む塩基=アルカリ性。シアン化水素・フェノール・硫化水素・二酸化硫黄は酸性。
- 二酸化硫黄は水に溶けて亜硫酸=酸性、と結び付けて覚える。
理解度チェック
Q.
挙げられた特定物質のうち、水溶液がアルカリ性を呈するのはどれか?
ピリジンです。窒素を含む塩基で、水素イオンを受け取るため水溶液はアルカリ性になります。
Q.
二酸化硫黄が水に溶けると液性はどうなるか?
酸性です。水に溶けて亜硫酸を生じるため、水溶液は酸性を示します。
この問題に関連する用語解説
出典
- 一般社団法人 産業環境管理協会「令和4年度 公害防止管理者等国家試験 大気有害物質特論 問題・正解」(公式PDF)
※ この記事の確認日:2026年7月