令和4年度 公害防止管理者 大気有害物質特論 問9を解説|塩素分析
令和4年度 大気有害物質特論 問9は、JISによる排ガス中の塩素分析方法を、定量範囲の下限の小さい順に並べる問題です。並びが正しいものを選びます。
この問題のポイント
塩素の分析には、イオンクロマトグラフ法(IC法)と、二種類の吸光光度法(PCP吸光光度法・ABTS吸光光度法)が挙げられています。問われているのは定量範囲の下限が小さい順、つまり低い濃度まで測れる順に並べることです。下限が小さいほど感度が高い、という対応をおさえたうえで、三つの方法を正しい順序に並べます。公式の正解が示す下限の小さい順は、ABTS吸光光度法、PCP吸光光度法、IC法の順です。順序を入れ替えた並びが誤りになります。
※ 問題文そのものは、産業環境管理協会が公開している公式サイトで確認できます。
正解:選択肢(5)
各選択肢の正誤
| 下限の小さい順 | 分析方法 | 読み解き |
|---|---|---|
| 1番目(下限が最も小さい) | ABTS吸光光度法 | 最も低い濃度まで測れる、感度が高い方法として先頭に置きます。 |
| 2番目 | PCP吸光光度法 | ABTS法に次ぐ位置で、下限は中ほどです。 |
| 3番目(下限が最も大きい) | IC法(イオンクロマトグラフ法) | この三つの中では下限が最も大きい位置に並びます。 |
ここが分かれ目
この問題は数値ではなく並べる順序を問うため、「下限の小さい順」が「低い濃度まで測れる順(感度の高い順)」であることを取り違えないことが第一です。公式の正解が示す並びは、ABTS吸光光度法 → PCP吸光光度法 → IC法の順(下限の小さい順)です。誤りの選択肢は、この三つの前後を入れ替えた順序になっています。とくに、感度の高い方法を末尾に置いたり、IC法を先頭に置いたりする並びに引っかからないようにします。
覚え方
- 「下限の小さい順」=低濃度まで測れる順(感度の高い順)。
- 塩素分析の下限の小さい順はABTS吸光光度法→PCP吸光光度法→IC法。
- 順序問題は「小さい順か大きい順か」をまず確認してから並べる。
理解度チェック
Q.
「定量範囲の下限の小さい順」に並べるとは、何の順に並べることか?
より低い濃度まで測れる順(感度の高い順)です。下限が小さいほど、低濃度の試料まで定量できます。
Q.
塩素の三つの分析法を、定量範囲の下限の小さい順に並べると?
ABTS吸光光度法、PCP吸光光度法、IC法の順です。ABTS法が最も下限が小さく、IC法が最も大きい位置になります。
出典
- 一般社団法人 産業環境管理協会「令和4年度 公害防止管理者等国家試験 大気有害物質特論 問題・正解」(公式PDF)
※ この記事の確認日:2026年7月