令和6年度 公害防止管理者 大気関係技術特論 問13を解説|電気集じん装置の特徴
令和6年度 大気関係技術特論 問13は、電気集じん装置の特徴に関する問題です。構造やコスト、ガス流速などの記述のうち、誤っているものを選びます。
この問題のポイント
電気集じん装置は、高電圧でダストを荷電して電極に集める方式で、可動部が少なく保守が容易、圧力損失が小さいのが大きな長所です。集じん性能はダストの見掛け電気抵抗率に左右され、抵抗率が高すぎても低すぎても集じんが不利になります。分かれ目は運転コストの向き付けで、圧力損失が小さいぶんランニングコストはむしろ小さいという性質を、逆に「大きい」と書いた記述が紛れています。
※ 問題文そのものは、産業環境管理協会が公開している公式サイトで確認できます。
正解:選択肢(4)(誤っている記述)
各選択肢の正誤
| 選択肢 | 各選択肢の判定 | 解説 |
|---|---|---|
| (1) | ○(正しい) | 可動部分が少なく構造が簡単で、保守・点検がしやすい方式です。 |
| (2) | ○(正しい) | 集じん性能はダストの見掛け電気抵抗率に依存し、荷電・剥離のしやすさを左右します。 |
| (3) | ○(正しい) | 高電圧の放電を伴うため、爆発性ガスや可燃性ダストには適しません。 |
| (4) | ×(誤り) | 圧力損失が小さいため、ランニングコストはバグフィルターに比べてむしろ小さい傾向です。 |
| (5) | ○(正しい) | 乾式電気集じん装置内の平均ガス流速は、おおむね0.5~2 m/s 程度です。 |
選択肢(4)のポイント(ここが誤り)
選択肢(4)は、高電圧を使うからランニングコストがバグフィルターより大きいとしている点が誤りです。電気集じん装置の大きな長所は圧力損失が小さいことで、送風動力が抑えられるため、運転にかかる費用はむしろ小さく済む傾向にあります。高電圧そのものの消費電力よりも、圧力損失に伴う送風動力のほうが運転費に効くという向きを取り違えないようにします。「高電圧=運転費が高い」と短絡させるのがこの問題のひっかけです。
覚え方
- 電気集じんの長所=圧力損失が小さく運転費が安い。
- 集じん性能は見掛け電気抵抗率しだい。高すぎ・低すぎとも不利。
- 乾式の平均ガス流速=0.5~2 m/s。爆発性ガスには不向き。
理解度チェック
Q.
電気集じん装置のランニングコストがバグフィルターより小さくなりやすい理由は?
圧力損失が小さく、送風動力が抑えられるからです。
Q.
集じん性能を左右するダスト側の性質は何か?
見掛け電気抵抗率です。高すぎても低すぎても集じんに不利になります。
この問題に関連する用語解説
出典
- 一般社団法人 産業環境管理協会「令和6年度 公害防止管理者等国家試験 大気関係技術特論 問題・正解」(公式PDF)
※ この記事の確認日:2026年7月