令和2年度 公害防止管理者 大気関係技術特論 問20を解説|都市ごみ焼却で発生する有害物質
令和2年度 大気関係技術特論 問20は、都市ごみを焼却した際に発生する主な有害物質等と、その発生濃度の概略値の組合せに関する問題です。ア~ウに該当する物質の正しい組合せを選びます。
この問題のポイント
単位と濃度の桁で見分けるのが近道です。ウは ng-TEQ/m3N という毒性等価(TEQ)で表される極微量なので、ダイオキシン類で確定します。アは250〜1000 ppm という高濃度のガスで、都市ごみは塩ビや食塩など塩素分を多く含むため塩化水素です。イは0.1〜0.5 mg/m3 の微量金属で、水銀にあたります。SOxとNOxはすでに表に埋まっているので、残る多量ガスは塩化水素、と決められます。
※ 問題文そのものは、産業環境管理協会が公開している公式サイトで確認できます。
正解:選択肢(1)
各空欄に入る語句
| 空欄 | 入る語句 | 読み解き |
|---|---|---|
| ア | 塩化水素 | 250〜1000 ppm の高濃度ガス。都市ごみの塩ビ・食塩などの塩素分に由来し、多く発生します。 |
| イ | 水銀 | 0.1〜0.5 mg/m3 の微量金属。乾電池や蛍光管などに由来する重金属です。 |
| ウ | ダイオキシン類 | 1〜10 ng-TEQ/m3 の極微量。毒性等価量(TEQ)で表されるのが目印です。 |
ここが分かれ目
単位と桁で仕分けます。ng-TEQ/m3 という毒性等価表示はダイオキシン類で確定です。ppmオーダーで多量に出るガスは塩化水素、mg/m3 オーダーの微量金属は水銀です。SOxとNOxがすでに表に示されているので、残る多量のガス(ア)は塩化水素と決まり、ア=塩化水素・イ=水銀・ウ=ダイオキシン類の組合せになります。
覚え方
- TEQ(毒性等価量)表示=ダイオキシン類。
- 都市ごみのppm級の多量ガス=塩化水素(塩ビ・食塩由来)。
- mg/m3級の微量金属=水銀。
理解度チェック
Q.
ng-TEQ/m3 の単位で表す有害物質は?
ダイオキシン類です。毒性等価量(TEQ)で表されるのが目印になります。
Q.
都市ごみの焼却で塩化水素が多く発生するのはなぜ?
ごみに含まれる塩ビや食塩などの塩素分が燃えて塩化水素になるためです。
この問題に関連する用語解説
出典
- 一般社団法人 産業環境管理協会「令和2年度 公害防止管理者等国家試験 大気関係技術特論 問題・正解」(公式PDF)
※ この記事の確認日:2026年7月