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令和7年度 公害防止管理者 水質有害物質特論 問9を解説|有機りん排水の処理

令和7年度 水質有害物質特論 問9は、有害物質として指定されている有機りん化合物を含む有機りん(農薬)排水の処理に関する問題です。誤っているものを選びます。

この問題のポイント

有機りん農薬は水に溶けにくい有機物ですが、固液分離だけでは取りきれず、活性炭吸着・アルカリ加水分解・生物処理などを組み合わせて処理します。問われるのは各処理法の効き方です。引っかけの核心は、有機りん化合物がイオンにならない(解離しない)性質で、イオンを交換して除く方式のイオン交換は不向きです。選択肢(2)は「解離しているのでイオン交換で処理できる」と、性質と処理法を取り違えている点が誤りです。

※ 問題文そのものは、産業環境管理協会が公開している公式サイトで確認できます。

正解:選択肢(2)(誤っている記述)

各選択肢の正誤

選択肢正誤解説
(1)○(正しい)水に難溶性ですが、そのままでは凝集沈殿のような固液分離だけでは完全に除去できません。正しい記述です。
(2)×(誤り)有機りん化合物は解離せず(非イオン性)、イオン交換では処理できないため、この記述が誤りです。
(3)○(正しい)パラチオンは活性炭への吸着量が高く、低濃度まで処理されます。正しい記述です。
(4)○(正しい)有機物ですが、相当低濃度にならないと生物処理は困難です。正しい記述です。
(5)○(正しい)アルカリ性で加水分解して凝集沈殿処理した後、活性汚泥処理が行われます。正しい記述です。

選択肢(2)のポイント(ここが誤り)

イオン交換は、水中でイオンになっている成分を樹脂のイオンと入れ替えて取り除く方式です。ところが有機りん農薬は水中で解離せず、イオンにならない(非イオン性)ため、イオン交換樹脂では効果的に除去できません。選択肢(2)は「可溶状態で解離しているのでイオン交換で低濃度まで処理できる」と述べていますが、前提の「解離している」が誤りで、処理法の選び方も成り立ちません。有機りんは活性炭吸着・アルカリ加水分解・生物処理で対応する、とおさえます。

覚え方

  • 有機りん農薬は非イオン性(解離しない)→イオン交換は不向き。
  • 処理は活性炭吸着・アルカリ加水分解→凝集沈殿・生物処理(低濃度で)。

理解度チェック

Q.

有機りん農薬はイオン交換で除去できる?

いいえ。水中で解離せず非イオン性のため、イオン交換では効果的に除去できません。

Q.

有機りん排水の主な処理法は?

活性炭吸着、アルカリ加水分解、生物処理などを組み合わせます。

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出典

  • 一般社団法人 産業環境管理協会「令和7年度 公害防止管理者等国家試験 水質有害物質特論 問題・正解」(公式PDF