令和7年度 公害防止管理者 水質有害物質特論 問5を解説|ふっ素排水の処理
令和7年度 水質有害物質特論 問5は、ふっ素排水の処理に関する問題です。誤っているものを選びます。
この問題のポイント
ふっ素排水は、消石灰を加えてふっ化カルシウム(CaF₂)として沈めるふっ化カルシウム法が基本で、下げきれない低濃度域はアルミニウム塩の凝集や吸着樹脂で仕上げます。問われるのは各処理の得意・不得意と最適な条件です。引っかけの核心は反応のpHで、ふっ化カルシウム法の最適pHは中性付近であり、選択肢(1)が示す酸性側(pH4〜5)ではありません。
※ 問題文そのものは、産業環境管理協会が公開している公式サイトで確認できます。
正解:選択肢(1)(誤っている記述)
各選択肢の正誤
| 選択肢 | 正誤 | 解説 |
|---|---|---|
| (1) | ×(誤り) | ふっ化カルシウム法の最適な反応pHは中性付近で、酸性のpH4〜5とする点が誤りです。 |
| (2) | ○(正しい) | ふっ化カルシウム法だけで、ふっ素濃度を10mg/L以下にするのは一般に困難です。正しい記述です。 |
| (3) | ○(正しい) | 沈殿汚泥を反応槽に返送すると、凝集汚泥の沈降性をよくできます。正しい記述です。 |
| (4) | ○(正しい) | アルミニウム塩による凝集沈殿では、ふっ素濃度を10mg/L未満にできます。正しい記述です。 |
| (5) | ○(正しい) | ふっ素吸着樹脂は、水酸化ナトリウムで再生できます。正しい記述です。 |
選択肢(1)のポイント(ここが誤り)
ふっ化カルシウム法は、消石灰から出るカルシウムとふっ素を結びつけて、溶けにくいふっ化カルシウム(CaF₂)として沈めます。この反応がよく進むのは中性付近で、強い酸性側ではふっ化カルシウムが溶けやすくなり、沈殿がうまく進みません。選択肢(1)は最適pHを酸性のpH4〜5と低く示している点が誤りです。ふっ化カルシウム法は中性域が適する、と方向でおさえます。
覚え方
- ふっ化カルシウム法(消石灰でCaF₂)の適正pHは中性付近。強酸性は不適。
- CaF₂法だけでは低濃度が困難→アルミニウム塩の凝集や吸着樹脂で仕上げ。
理解度チェック
Q.
ふっ化カルシウム法の最適な反応pHは酸性(4〜5)?
いいえ。最適pHは中性付近です。強酸性ではふっ化カルシウムが溶けやすく沈殿が進みにくくなります。
Q.
ふっ化カルシウム法で下げにくい低濃度域を仕上げるには?
アルミニウム塩による凝集沈殿や吸着樹脂を用います。
この問題に関連する用語解説
出典
- 一般社団法人 産業環境管理協会「令和7年度 公害防止管理者等国家試験 水質有害物質特論 問題・正解」(公式PDF)
※ この記事の確認日:2026年7月