令和7年度 公害防止管理者 水質有害物質特論 問4を解説|ほう素排水の処理フロー
令和7年度 水質有害物質特論 問4は、凝集沈殿法とN-メチルグルカミン形イオン交換樹脂による吸着法を組み合わせたほう素排水処理フローの、添加剤A・B・再生剤Cの組合せを問う問題です。最も適切な組合せを選びます。
この問題のポイント
ほう素排水は、まず凝集沈殿である程度落とし、残りをほう素選択性のイオン交換樹脂(N-メチルグルカミン形)で仕上げる二段構えで処理します。フロー中の記号は役割で読み解けます。Aは凝集剤、Bは凝集・沈殿を助けるpH調整用のアルカリ剤、Cは吸着した樹脂を元に戻す再生剤です。分かれ目は、凝集剤にアルミニウム塩を、再生剤に酸を選べるかどうか。役割から絞ると、最も適切な組合せは選択肢(4)です。
※ 問題文そのものは、産業環境管理協会が公開している公式サイトで確認できます。
正解:選択肢(4)
各記号に入る薬剤
| 記号 | 入る薬剤 | 読み解き |
|---|---|---|
| A | 硫酸アルミニウム(硫酸ばん土) | ほう素を水酸化アルミニウムへ取り込ませる凝集剤です。 |
| B | Ca(OH)₂(消石灰) | 凝集・沈殿を進めるためのpH調整用アルカリ剤です。 |
| C | H₂SO₄(硫酸) | ほう素を吸着した樹脂から抜いて再生する酸です。 |
ここが分かれ目
フローの記号は、その位置での役割から薬剤を当てはめます。凝集剤Aはほう素を巻き込んで沈める働きなので、水酸化アルミニウムをつくる硫酸アルミニウム(硫酸ばん土)が入ります。Bは凝集・沈殿を助けるpH調整のアルカリ剤で消石灰が入ります。再生剤Cは、ほう素を吸着したN-メチルグルカミン形樹脂からほう素を抜いて元に戻す役割なので、酸である硫酸が入ります。凝集剤にアルミニウム塩、再生剤に酸という組合せで絞れる選択肢(4)が最も適切です。
覚え方
- ほう素排水はアルミニウム塩で凝集沈殿→グルカミン形樹脂で仕上げの二段構え。
- 樹脂の再生剤は酸(硫酸)/凝集のpH調整は消石灰。
理解度チェック
Q.
ほう素の凝集沈殿に使う凝集剤は?
アルミニウム塩(硫酸ばん土)です。水酸化アルミニウムにほう素を取り込ませて沈めます。
Q.
N-メチルグルカミン形イオン交換樹脂は何で再生する?
酸(硫酸)です。吸着したほう素を抜き取って樹脂を元に戻します。
この問題に関連する用語解説
出典
- 一般社団法人 産業環境管理協会「令和7年度 公害防止管理者等国家試験 水質有害物質特論 問題・正解」(公式PDF)
※ この記事の確認日:2026年7月