令和5年度 公害防止管理者 水質有害物質特論 問14を解説|検定方法の組合せ
令和5年度 水質有害物質特論 問14は、有害物質の種類と検定に用いる方法の組合せに関する正誤問題です。誤っているものを選びます。
この問題のポイント
検定法は相手の性質に合わせて決まります。ひ素は水素化物にして原子吸光で測り、カドミウムはICP発光分光、ほう素はメチレンブルー吸光光度法、ふっ素はイオンクロマトグラフ法という具合です。引っかけの核心は、アルキル水銀の検定法です。アルキル水銀は炭素と結びついた有機の水銀化合物なので、ガスクロマトグラフ法で検定します。選択肢(1)はこれに「水素化物発生原子吸光法」を当てていますが、それはひ素などに使う方法で、アルキル水銀には合いません。
※ 問題文そのものは、産業環境管理協会が公開している公式サイトで確認できます。
正解:選択肢(1)(誤っている記述)
各選択肢の正誤
| 選択肢 | 正誤 | 解説 |
|---|---|---|
| (1) | ×(誤り) | アルキル水銀はガスクロマトグラフ法で検定します。「水素化物発生原子吸光法」とする点が誤りです。 |
| (2) | ○(正しい) | ひ素はジエチルジチオカルバミド酸銀吸光光度法で検定できます。正しい組合せです。 |
| (3) | ○(正しい) | カドミウムはICP発光分光分析法で検定できます。正しい組合せです。 |
| (4) | ○(正しい) | ほう素はメチレンブルー吸光光度法で検定できます。正しい組合せです。 |
| (5) | ○(正しい) | ふっ素はイオンクロマトグラフ法で検定できます。正しい組合せです。 |
選択肢(1)のポイント(ここが誤り)
水素化物発生原子吸光法は、試料を薬品と反応させて気体の水素化物にできる元素、つまりひ素やセレンなどに使う方法です。ところがアルキル水銀は、炭素と水銀が結びついた有機化合物なので、この方法にはなじみません。アルキル水銀はガスクロマトグラフ法で分離して検定します。選択肢(1)は、ひ素などに使う水素化物発生原子吸光法を、有機の水銀化合物であるアルキル水銀に当てている点が誤りです。
覚え方
- アルキル水銀(有機)はガスクロマトグラフ法。水素化物発生原子吸光法はひ素・セレン向け。
- カドミウム=ICP、ほう素=メチレンブルー、ふっ素=イオンクロマト、と対応づけ。
理解度チェック
Q.
アルキル水銀の検定に用いる方法は?
ガスクロマトグラフ法です。有機の水銀化合物なので、水素化物発生原子吸光法は用いません。
Q.
水素化物発生原子吸光法はどんな元素に向く?
ひ素やセレンなど、気体の水素化物にできる元素です。有機化合物には向きません。
この問題に関連する用語解説
出典
- 一般社団法人 産業環境管理協会「令和5年度 公害防止管理者等国家試験 水質有害物質特論 問題・正解」(公式PDF)
※ この記事の確認日:2026年7月