令和5年度 公害防止管理者 水質有害物質特論 問13を解説|六価クロムの検定法
令和5年度 水質有害物質特論 問13は、六価クロム化合物の検定に用いられる方法を選ぶ問題です。
この問題のポイント
検定法は「相手にぴったり合う手を選ぶ」のが基本で、六価クロムには専用の発色反応があります。六価クロムはジフェニルカルバジドという試薬と反応して赤紫色に発色するので、その色の濃さで量をはかるジフェニルカルバジド吸光光度法が検定に用いられます。分かれ目は、ほかの選択肢がひ素やアンモニアなど別の物質向けの方法である点で、六価クロムに合うのはジフェニルカルバジド吸光光度法だけです。
※ 問題文そのものは、産業環境管理協会が公開している公式サイトで確認できます。
正解:選択肢(4)
各選択肢の可否
| 選択肢 | 六価クロム検定 | 解説 |
|---|---|---|
| (1) | ×(別物質向け) | 水素化物発生原子吸光法は、ひ素などの検定に用いる方法です。 |
| (2) | ×(別物質向け) | ガスクロマトグラフ質量分析法は、有機化合物の検定に用いる方法です。 |
| (3) | ×(別物質向け) | インドフェノール青吸光光度法は、アンモニアなどの検定に用いる方法です。 |
| (4) | ○(正しい) | ジフェニルカルバジドと反応して発色させるジフェニルカルバジド吸光光度法が六価クロムの検定法です。 |
| (5) | ×(別物質向け) | イオンクロマトグラフ法は、ふっ素などのイオンの検定に用いる方法です。 |
選択肢(4)のポイント(ここが正解)
六価クロムは、酸性のもとでジフェニルカルバジドと反応して赤紫色の錯体をつくります。この色の濃さは六価クロムの量に応じて変わるので、光の吸収の強さをはかれば濃度が求められます。これがジフェニルカルバジド吸光光度法で、六価クロムに選択的な発色を利用する点が要点です。ほかの選択肢は、ひ素向けの水素化物発生原子吸光法や、アンモニア向けのインドフェノール青吸光光度法など、別の物質のための方法なので六価クロムの検定には使いません。
覚え方
- 六価クロムの検定はジフェニルカルバジド吸光光度法(赤紫の発色)。
- 水素化物発生→ひ素、インドフェノール青→アンモニア、と相手をひもづける。
理解度チェック
Q.
六価クロムの検定に用いる方法は?
ジフェニルカルバジド吸光光度法です。六価クロムがジフェニルカルバジドと反応して赤紫色に発色します。
Q.
水素化物発生原子吸光法は主にどの物質の検定に使う?
ひ素などです。相手ごとに合う検定法をひもづけて覚えると混同しにくくなります。
出典
- 一般社団法人 産業環境管理協会「令和5年度 公害防止管理者等国家試験 水質有害物質特論 問題・正解」(公式PDF)
※ この記事の確認日:2026年7月