令和3年度 公害防止管理者 水質有害物質特論 問10を解説|1,4-ジオキサン
令和3年度 水質有害物質特論 問10は、1,4-ジオキサンの性質と処理に関する問題です。誤っているものを選びます。
この問題のポイント
1,4-ジオキサンは水と自由に混ざり、活性炭に吸着されにくく、BODやCODMnとしても検出されにくい、処理の難しい物質です。処理はオゾン酸化や促進酸化などの酸化分解が主力になります。引っかけの核心は生分解性で、1,4-ジオキサンは特定の微生物によって分解される場合があります。選択肢(5)は「微生物によって分解されない」と分解の可能性を完全に否定している点が誤りです。
※ 問題文そのものは、産業環境管理協会が公開している公式サイトで確認できます。
正解:選択肢(5)(誤っている記述)
各選択肢の正誤
| 選択肢 | 正誤 | 解説 |
|---|---|---|
| (1) | ○(正しい) | 無色透明の液体で、水と任意に混和します。正しい記述です。 |
| (2) | ○(正しい) | BODやCODMnとしてほとんど検出されません。正しい記述です。 |
| (3) | ○(正しい) | 活性炭による吸着量は少なく、吸着処理には向きません。正しい記述です。 |
| (4) | ○(正しい) | オゾン酸化・促進酸化・フェントン酸化などの酸化分解法で処理されます。正しい記述です。 |
| (5) | ×(誤り) | 1,4-ジオキサンは特定の微生物によって分解される場合があります。「分解されない」と言い切る点が誤りです。 |
選択肢(5)のポイント(ここが誤り)
1,4-ジオキサンは活性炭に吸着されにくく生物処理も難しい難分解性の物質ですが、「分解できない」わけではありません。1,4-ジオキサンを分解できる微生物が知られており、条件が整えば生物分解も進みます。選択肢(5)は、これを微生物によって分解されないと例外なく否定している点が誤りです。難分解性であっても酸化分解や微生物分解の余地はある、と押さえます。
覚え方
- 1,4-ジオキサンは活性炭に吸着されにくく酸化分解が主力。
- 「微生物に分解されない」と言い切る選択肢は誤り/分解する微生物が存在。
理解度チェック
Q.
1,4-ジオキサンは微生物によってまったく分解されない?
いいえ。分解できる微生物が知られており、分解される場合があります。
Q.
1,4-ジオキサンの処理で主力となる方法は?
オゾン酸化や促進酸化などの酸化分解法です。活性炭吸着には向きません。
この問題に関連する用語解説
出典
- 一般社団法人 産業環境管理協会「令和3年度 公害防止管理者等国家試験 水質有害物質特論 問題・正解」(公式PDF)
※ この記事の確認日:2026年7月