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令和6年度 公害防止管理者 水質関係技術特論 問14を解説|活性汚泥の維持管理

令和6年度 水質関係技術特論 問14は、活性汚泥処理装置の維持管理に関する問題です。溶存酸素の管理や硝化・脱窒素の調整について述べた選択肢のうち、誤っているものを選びます。

この問題のポイント

活性汚泥の管理では、曝気槽の溶存酸素を測って曝気量を調整し、流入負荷の増減に合わせて運転を整えます。窒素を扱うときは、硝化と脱窒素それぞれの菌の性質を押さえるのが要です。引っかけの核心は硝化細菌の増殖速度で、正しくは増殖が遅く、菌を槽内にとどめるために汚泥滞留時間(SRT)を長めに保つ必要があります。ここを「増殖が速いので短めに」と逆に書いて選ばせる作りです。

※ 問題文そのものは、産業環境管理協会が公開している公式サイトで確認できます。

正解:選択肢(4)(誤っている記述)

各選択肢の正誤

選択肢正誤解説
(1)○(正しい)曝気槽に溶存酸素計を置くと、酸素の過不足を把握でき維持管理に役立ちます。正しい記述です。
(2)○(正しい)溶存酸素の急上昇は酸素消費の低下、つまり生物活動の低下を示唆します。正しい記述です。
(3)○(正しい)流入水量やBOD負荷が下がったときは曝気量を減らすなどの調整を行います。正しい記述です。
(4)×(誤り)硝化細菌は増殖速度が遅く、汚泥滞留時間はむしろ長めに保つ必要があります。誤りです。
(5)○(正しい)脱窒素には硝酸態窒素のおよそ3倍のBODが要るため、返送量やBOD源の添加で調整します。正しい記述です。

選択肢(4)のポイント(ここが誤り)

アンモニア態窒素を硝化する硝化細菌は、有機物を食べる一般の従属栄養細菌にくらべて増殖速度が遅いのが特徴です。増えるのが遅い菌を洗い流さず槽内に保つには、汚泥滞留時間(SRT)を長めに維持する必要があります。選択肢(4)は、この硝化細菌を増殖速度が速いとし、汚泥滞留時間を短めにする、という逆の説明をしている点が誤りです。SRTを短くすると硝化細菌が増えきる前に系外へ抜けてしまい、硝化が安定しません。増殖が遅い菌ほど長く留めるという対応を、方向を取り違えないよう押さえます。

覚え方

  • 硝化細菌は増殖が遅い、だから汚泥滞留時間は長めに保つ。
  • 溶存酸素の急上昇=酸素消費の低下=生物活動の低下のサイン。
  • 流入負荷が下がれば曝気量を減らして調整。
  • 脱窒素には硝酸態窒素の約3倍のBODが要る。

理解度チェック

Q.

硝化を安定させるには汚泥滞留時間を長めと短めのどちらにする?

長めです。硝化細菌は増殖が遅いため、槽内に長くとどめる必要があります。

Q.

溶存酸素濃度が急に上がったとき考えられることは?

酸素消費の低下、すなわち生物活動の低下が予想されます。

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出典

  • 一般社団法人 産業環境管理協会「令和6年度 公害防止管理者等国家試験 水質関係技術特論 問題・正解」(公式PDF