令和6年度 公害防止管理者 水質関係技術特論 問15を解説|試料の保存条件
令和6年度 水質関係技術特論 問15は、水質の測定項目と、その試料の保存条件の組合せに関する問題です。四つの正しい組合せに紛れた、誤っているものを選びます。
この問題のポイント
試料の保存は、測定する成分が変化しないように選びます。多くの項目は0〜10℃の暗所に冷やして保存し、金属は酸を加えて溶けた状態を保ちます。pHのように現場で測るしかなく保存が効かない項目もあります。引っかけの核心は界面活性剤の保存条件で、これを「保存できない」と書いています。実際には0〜10℃の暗所で保存する項目であり、保存が効かないpHと取り違えさせる作りです。
※ 問題文そのものは、産業環境管理協会が公開している公式サイトで確認できます。
正解:選択肢(4)(誤っている記述)
各選択肢の正誤
| 選択肢 | 正誤 | 解説 |
|---|---|---|
| (1) | ○(正しい) | 浮遊物質は0〜10℃の暗所に冷やして保存します。正しい組合せです。 |
| (2) | ○(正しい) | pHは値が変わりやすく保存できないため、原則として現場測定です。正しい組合せです。 |
| (3) | ○(正しい) | CODは0〜10℃の暗所で保存します。正しい組合せです。 |
| (4) | ×(誤り) | 界面活性剤は0〜10℃の暗所で保存する項目で、「保存できない」とする組合せが誤りです。 |
| (5) | ○(正しい) | 亜鉛などの金属は硝酸を加えてpH約1にし、溶けた状態を保って保存します。正しい組合せです。 |
選択肢(4)のポイント(ここが誤り)
試料の保存で「保存できない」とされる代表はpHで、時間とともに値が動くため現場で測ります。界面活性剤はこれとは異なり、0〜10℃の暗所で冷やして保存する項目です。選択肢(4)は、この界面活性剤を保存できない項目として組み合わせている点が誤りです。冷暗所保存が効く項目と、保存が効かないpHとを混同させる狙いがあります。金属の亜鉛が硝酸でpHを下げて溶存状態を保つように、項目ごとに「冷暗所」「酸添加」「保存不可」のどれに当たるかを整理して覚えます。
覚え方
- 多くの項目は0〜10℃の暗所で冷やして保存。
- 界面活性剤も冷暗所保存、「保存できない」ではない。
- 保存が効かない代表はpH(現場測定)。
- 金属は酸を加えてpHを下げ、溶けた状態を保つ。
理解度チェック
Q.
界面活性剤の試料はどう保存する?
0〜10℃の暗所で保存します。「保存できない」は誤りです。
Q.
亜鉛など金属を測る試料の保存方法は?
硝酸を加えてpH約1にし、金属が溶けた状態を保って保存します。
出典
- 一般社団法人 産業環境管理協会「令和6年度 公害防止管理者等国家試験 水質関係技術特論 問題・正解」(公式PDF)
※ この記事の確認日:2026年7月