令和4年度 公害防止管理者 水質関係技術特論 問14を解説|活性炭吸着装置
令和4年度 水質関係技術特論 問14は、活性炭吸着装置の維持管理に関する問題です。誤っているものを選びます。
この問題のポイント
活性炭吸着装置の維持管理では、前処理での目詰まり防止、通水速度の調整、再生時の補充、槽内作業の酸欠対策などが問われます。引っかけの核心はメリーゴーランド方式での塔の並べ方です。複数の塔を直列につないで使うこの方式では、最も吸着が進んだ塔を先頭にして排水を受け、出口側に新炭を充塡した塔を置きます。飽和した先頭塔を外して再生・交換し、新炭塔は最後段に加えて循環させます。選択肢(1)は新炭塔を最前段とする、と逆に述べています。
※ 問題文そのものは、産業環境管理協会が公開している公式サイトで確認できます。
正解:選択肢(1)(誤っている記述)
各選択肢の正誤
| 選択肢 | 正誤 | 解説 |
|---|---|---|
| (1) | ×(誤り) | 新炭塔を最前段とする、が誤りです。飽和が進んだ塔を先頭にし、新炭塔は最後段に置きます。 |
| (2) | ○(正しい) | 飽和前に浮遊物質で目詰まりしないよう、排水を清澄にする前処理が要ります。正しい記述です。 |
| (3) | ○(正しい) | 上向流の充塡塔では、活性炭層がわずかに膨張する程度に通水速度を調整します。正しい記述です。 |
| (4) | ○(正しい) | 再生利用する場合は、再生時の減少分を補充して再充塡します。正しい記述です。 |
| (5) | ○(正しい) | 槽内作業では酸欠を防ぐため十分な換気が必要です。正しい記述です。 |
選択肢(1)のポイント(ここが誤り)
メリーゴーランド方式のねらいは、活性炭を最後まで使い切ることです。先頭の塔で高濃度の被吸着物を受けて飽和させ、後段の新炭塔で仕上げの吸着をします。先頭塔が破過・飽和したら外して再生し、新炭を充塡した塔は最後段に追加して順に前へ送っていきます。選択肢(1)のように新炭塔を最前段に置くと、新炭が高濃度側に当たって早く飽和し、活性炭を有効に使い切れません。並べ方の方向が逆になっている点が誤りです。
覚え方
- メリーゴーランドは先頭が飽和塔、最後尾に新炭。
- 使い切ってから外し、新炭は出口側へ追加。
- 上向流は層がわずかに膨張する程度の通水速度。
理解度チェック
Q.
メリーゴーランド方式で新炭を充塡した塔はどこに置く?
最後段(出口側)です。先頭には最も飽和が進んだ塔を置き、活性炭を使い切ってから外します。
Q.
活性炭塔が目詰まりするのを避けるには?
排水を清澄にする前処理を行い、浮遊物質を減らしてから通水します。
この問題に関連する用語解説
出典
- 一般社団法人 産業環境管理協会「令和4年度 公害防止管理者等国家試験 水質関係技術特論 問題・正解」(公式PDF)
※ この記事の確認日:2026年7月