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令和4年度 公害防止管理者 水質関係技術特論 問15を解説|試料の保存条件

令和4年度 水質関係技術特論 問15は、測定項目と試料の保存条件の組合せに関する問題です。誤っているものを選びます。

この問題のポイント

試料の保存は、測定したい成分が採取から分析までの間に変化しないようにするのがねらいです。微生物や化学反応を抑えたいBOD・CODは0〜10℃の冷暗所、加水分解や容器への吸着を防ぎたい金属元素は硝酸で強い酸性に、変化しやすいpHは保存できず現場測定、という具合に成分ごとに条件が決まります。引っかけはノルマルヘキサン抽出物質(油分)で、これは塩酸で酸性側に保存するのが正しく、選択肢(2)の「NaOHで弱アルカリ性」は方向が逆です。

※ 問題文そのものは、産業環境管理協会が公開している公式サイトで確認できます。

正解:選択肢(2)(誤っている記述)

各選択肢の正誤

選択肢正誤解説
(1)○(正しい)BODは微生物の働きを抑えるため0〜10℃の暗所で保存します。正しい組合せです。
(2)×(誤り)ノルマルヘキサン抽出物質はアルカリ性ではなく、塩酸で酸性側にして保存します。誤りです。
(3)○(正しい)銅・亜鉛などの金属元素は硝酸でpH約1にして保存します。正しい組合せです。
(4)○(正しい)CODも化学反応を抑えるため0〜10℃の暗所で保存します。正しい組合せです。
(5)○(正しい)pHは変化しやすく保存がきかないため、現場で測定します。正しい組合せです。

選択肢(2)のポイント(ここが誤り)

ノルマルヘキサン抽出物質(油分など)は、試料をアルカリ性にすると石けん化・乳化して容器壁に付着したり分解したりして、正確に抽出できなくなります。これを防ぐため、塩酸を加えて酸性側(おおむねpH4以下)にして保存するのが正しい条件です。選択肢(2)は「NaOHで弱アルカリ性」としており、保存時に振るべき方向が酸性とは逆になっている点が誤りです。金属元素の硝酸(酸性)とは薬品も目的も違う点も合わせて整理しておきます。

覚え方

  • 油分(ノルマルヘキサン抽出物質)は塩酸で酸性保存。
  • 金属は硝酸でpH約1、BOD・CODは0〜10℃の暗所。
  • pHは保存がきかず現場測定。

理解度チェック

Q.

ノルマルヘキサン抽出物質の試料はどう保存する?

塩酸で酸性側(おおむねpH4以下)にして保存します。アルカリ性にすると乳化・付着して抽出できなくなります。

Q.

銅・亜鉛などの金属元素の保存に使う薬品は?

硝酸です。pH約1の強い酸性にして、加水分解や容器への吸着を防ぎます。

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出典

  • 一般社団法人 産業環境管理協会「令和4年度 公害防止管理者等国家試験 水質関係技術特論 問題・正解」(公式PDF