令和4年度 公害防止管理者 水質関係技術特論 問12を解説|循環式硝化脱窒素法
令和4年度 水質関係技術特論 問12は、循環式硝化脱窒素法の処理フロー図で、槽(a)〜(e)のうち(d)に当てはまる槽を選ぶ問題です。最も適切なものを選びます。
この問題のポイント
循環式硝化脱窒素法は、はじめの脱窒素槽で硝酸性窒素を窒素ガスに還元し、続く硝化槽でアンモニアを硝酸に酸化して、その硝化液の一部を前段の脱窒素槽へ循環させる方式です。図では排水が入る順に脱窒素槽・硝化槽が並び、後段に二次脱窒素槽・再曝気槽・沈殿槽が続きます。分かれ目は(d)の位置で、ここは沈殿槽の直前にあたり、脱窒素で生じた窒素ガスを追い出して溶存酸素を回復させる再曝気槽が入ります。
※ 問題文そのものは、産業環境管理協会が公開している公式サイトで確認できます。
正解:選択肢(1)
処理フローの並び
| 位置 | 入る槽 | はたらき |
|---|---|---|
| (a) | 脱窒素槽 | 循環硝化液・返送汚泥を受け、硝酸性窒素を窒素ガスに還元します。 |
| (b) | 硝化槽 | アンモニアを硝酸に酸化し、硝化液の一部を(a)へ循環します。 |
| (c) | 二次脱窒素槽 | 硝化槽を通った水に残る硝酸を、内生脱窒でさらに減らします。 |
| (d) | 再曝気槽 | 窒素ガスを追い出し、溶存酸素を回復させて沈殿に備えます。ここが正解です。 |
| (e) | 沈殿槽 | 汚泥を沈降分離し、返送汚泥を(a)へ戻します。 |
ここが分かれ目
(d)は沈殿槽の直前に位置します。二次脱窒素槽で生じた窒素ガスの微細な気泡が汚泥に付いたまま沈殿槽に入ると、汚泥が浮き上がって固液分離が乱れます。これを防ぐため、沈殿の前に短時間だけ曝気して気泡を抜き、溶存酸素を回復させる再曝気槽を置きます。(d)を硝化槽や脱窒素槽と取り違えないためには、循環硝化液と返送汚泥の戻り先がどちらも前段(a)であることを手掛かりに、脱窒素→硝化→二次脱窒素→再曝気→沈殿という順序を固定するのが確実です。
覚え方
- 並び順は脱窒素→硝化→二次脱窒素→再曝気→沈殿。
- 硝化液は前段の脱窒素槽へ循環させる。
- 沈殿の直前は再曝気槽(気泡抜き+溶存酸素回復)。
理解度チェック
Q.
沈殿槽の直前に置く槽は何のためにある?
再曝気槽です。窒素ガスの気泡を抜き溶存酸素を回復させ、汚泥の浮上を防いで沈殿に備えます。
Q.
循環硝化液はどこからどこへ送られる?
硝化槽から前段の脱窒素槽へ循環させます。硝酸を脱窒素槽に供給して窒素ガスに還元します。
この問題に関連する用語解説
出典
- 一般社団法人 産業環境管理協会「令和4年度 公害防止管理者等国家試験 水質関係技術特論 問題・正解」(公式PDF)
※ この記事の確認日:2026年7月