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令和7年度 公害防止管理者 騒音・振動特論 問28を解説|振動加速度レベルの合成

令和7年度 騒音・振動特論 問28は、オクターブバンド分析の結果に対し、31.5 Hzを低減し16 Hzが増加したとき、対策前後で振動レベルが約何dB低減するかを求める計算問題です。適切な値を選びます。

この問題のポイント

各バンドの振動加速度レベルに鉛直感覚補正を加え、デシベルのエネルギー合成で全体の振動レベルを出す、という流れです。分かれ目は、対策前は補正後で最大の31.5 Hzが全体を支配していること、そして対策で31.5 Hzを大きく下げると、次に高いバンド(増加した16 Hzなど)が全体を決めるようになることです。飛び抜けたバンドを下げれば全体が下がりますが、別のバンドが増えるとその効果が一部打ち消される点を丁寧に合成します。

※ 問題文そのものは、産業環境管理協会が公開している公式サイトで確認できます。

正解:選択肢(1)

各選択肢の正誤

選択肢低減量判定
(1)約5 dB○ 下記の合成で求まる約5 dBと一致します。
(2)約7 dB× 合成値と一致しません。
(3)約9 dB× 合成値と一致しません。
(4)約11 dB× 合成値と一致しません。
(5)約13 dB× 合成値と一致しません。

計算の手順

各バンドに鉛直感覚補正を加えます(8 Hz以下は約0 dB、16 Hzで約−6、31.5 Hzで約−12、63 Hzで約−18 dB)。対策前の補正後レベルの主なものは、

  • 31.5 Hz:71−12 ≒ 59(対策前で最大)
  • 63 Hz:67−18 ≒ 49/8 Hz:48+0 = 48/16 Hz:52−6 ≒ 46

これらをデシベル合成すると、対策前の振動レベルは約60 dB(31.5 Hzが支配的)になります。対策後は、31.5 Hzを15 dB低減し16 Hzが5 dB増加するので、

  • 31.5 Hz:59−15 = 44 / 16 Hz:46+5 = 51
  • これらと他バンドを再合成すると、対策後の振動レベルは約55 dB

したがって低減量は 60 − 55 ≒ 5 dB で、正解は選択肢(1)です。31.5 Hzを大きく下げても、16 Hzの増加で次に高いバンドが持ち上がるため、低減量は15 dBには遠く及ばず約5 dBにとどまります。

覚え方

  • 振動レベルは補正後レベルをデシベル合成。支配バンドを下げても、別バンドが増えると効果は相殺される。
  • 飛び抜けたバンドを下げると全体は下がるが、下げすぎても次に高いバンドで頭打ち。

理解度チェック

Q.

対策前の振動レベルを支配していたバンドは?

31.5 Hzです。補正後で約59 dBと最も高く、合成後の約60 dBをほぼ決めていました。

Q.

31.5 Hzを15 dB下げたのに低減量が約5 dBにとどまるのはなぜ?

同時に16 Hzが5 dB増加し、下げた31.5 Hzに代わって16 Hzなど次に高いバンドが全体を決めるようになるためです。

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出典

  • 一般社団法人 産業環境管理協会「令和7年度 公害防止管理者等国家試験 騒音・振動特論 問題・正解」(公式PDF