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令和7年度 公害防止管理者 騒音・振動特論 問27を解説|オクターブバンドと振動レベル低減

令和7年度 騒音・振動特論 問27は、オクターブバンド分析の結果から、4〜63 Hzのどれか1つのバンドだけを低減するとき、対策後の振動レベルが最小になる組合せを選ぶ計算問題です。

この問題のポイント

振動レベルは、各オクターブバンドの振動加速度レベルに鉛直方向の振動感覚補正を加えてからエネルギー合成した量です。補正は4〜8 Hzで最大(ほぼ0 dB)、8 Hzを超えると1オクターブごとに約6 dB下がります。分かれ目は、生の加速度レベルではなく補正後のレベルで最も寄与の大きいバンドを見つけることです。補正後で最も高いバンドを下げると、全体の振動レベルが最も下がります。ここを取り違えると、低減量の大きい選択肢に引っかかります。

※ 問題文そのものは、産業環境管理協会が公開している公式サイトで確認できます。

正解:選択肢(2)

各選択肢の正誤

選択肢対象/低減量判定
(1)4 Hz/3 dB× 補正後の寄与が最大のバンドではなく、全体は最小になりません。
(2)8 Hz/6 dB○ 補正後の寄与が最大の8 Hzを下げるので、対策後の振動レベルが最小になります。
(3)16 Hz/9 dB× 補正で寄与が下がったバンドで、下げても全体への効き目が小さいです。
(4)31.5 Hz/12 dB× 補正後の寄与が小さく、全体は最小になりません。
(5)63 Hz/15 dB× 補正後の寄与が小さく、大きく下げても全体はほとんど変わりません。

計算の手順

まず各バンドの振動加速度レベルに鉛直感覚補正を加えます(4〜8 Hzは約0 dB、8 Hz超は16 Hzで約−6、31.5 Hzで約−12、63 Hzで約−18 dB)。

  • 4 Hz:60+0 = 60
  • 8 Hz:69+0 = 69(補正後で最大)
  • 16 Hz:65−6 ≒ 59
  • 31.5 Hz:71−12 ≒ 59
  • 63 Hz:67−18 ≒ 49

補正後で最も高いのは8 Hzの約69 dBで、全体の振動レベルを一番押し上げているバンドです。オクターブバンドをエネルギー合成すると、飛び抜けて大きいバンドが全体をほぼ支配します。したがって、選択肢(2)のように8 Hzを6 dB低減すると補正後は約63 dBまで下がり、対策後の振動レベルが最小になります。31.5 Hzや63 Hzは低減量が大きくても、補正後のレベルが元々低いため全体への効き目は小さく、答えにはなりません。正解は選択肢(2)です。

覚え方

  • 振動レベルは感覚補正後のレベルでエネルギー合成。生の加速度レベルで判断しない。
  • 下げるべきは補正後で最も高いバンド(低減量の大小に惑わされない)。

理解度チェック

Q.

どのバンドを下げれば全体の振動レベルが最も下がる?

感覚補正後のレベルが最も高いバンドです。本問では補正後約69 dBの8 Hzが該当します。

Q.

63 Hzを15 dB下げても全体があまり変わらないのはなぜ?

63 Hzは感覚補正後のレベルが元々低いため、エネルギー合成での寄与が小さく、大きく下げても全体はほとんど変わらないからです。

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出典

  • 一般社団法人 産業環境管理協会「令和7年度 公害防止管理者等国家試験 騒音・振動特論 問題・正解」(公式PDF