令和7年度 公害防止管理者 騒音・振動特論 問29を解説|防振対策の基礎資料の測定
令和7年度 騒音・振動特論 問29は、防振対策の基礎資料を得るための測定の進め方に関する正誤問題です。不適当なものを選びます。
この問題のポイント
防振対策の測定は、いきなり物理量を測るのではなく、振動の種類(不釣り合い、衝撃力など)を見極め、機械の構造や運転状態を予備調査したうえで進めます。引っかけの核心は、感覚的・経験的な情報の扱いです。負荷状態による振動の変化や、振動と騒音の発生状態についての現場の感覚・経験は、原因の絞り込みに役立つ貴重な手がかりで、測定と合わせて活用すべきものです。選択肢(5)はこれを「振動診断に活用すべきではない」と切り捨てている点が不適当です。
※ 問題文そのものは、産業環境管理協会が公開している公式サイトで確認できます。
正解:選択肢(5)(不適当な記述)
各選択肢の正誤
| 選択肢 | 正誤 | 解説 |
|---|---|---|
| (1) | ○(適当) | 物理量の測定前に、振動の種類(不釣り合い、衝撃力など)を判別しておきます。適当な記述です。 |
| (2) | ○(適当) | 予備調査で機械の構造・仕様や、振動が異常発生している時の運転状態を観察します。適当な記述です。 |
| (3) | ○(適当) | 振動を発生する機械まわりや基礎の周辺で物理量を測定します。適当な記述です。 |
| (4) | ○(適当) | 運転条件を変えた測定や、衝撃を与えて過渡振動を起こす測定を行う場合もあります。適当な記述です。 |
| (5) | ×(不適当) | 感覚的・経験的な情報も診断に有用で、活用すべきです。「活用すべきではない」は不適当です。 |
選択肢(5)のポイント(ここが誤り)
負荷状態による振動の変化や、振動と騒音の発生状態などについての感覚的・経験的な情報は、振動の原因を絞り込んだり測定計画を立てたりするうえで役立つ貴重な手がかりです。測定器による測定と合わせて活用するのが実務の基本で、これを切り捨てて活用しないのは適切ではありません。選択肢(5)は「振動診断(測定器による測定)に活用すべきではない」と述べている点が不適当です。
覚え方
- 感覚的・経験的情報も振動診断の手がかり=活用する(切り捨てない)。
- 測定前に振動の種類を判別/予備調査で構造・運転状態を観察。
理解度チェック
Q.
現場の感覚的・経験的な情報は振動診断で使ってよい?
活用すべきです。負荷状態による振動の変化などの情報は原因の絞り込みに役立ち、測定と合わせて使います。
Q.
物理量を測定する前にしておくことは?
振動の種類(不釣り合い、衝撃力など)の判別と、機械の構造・運転状態の予備調査です。
この問題に関連する用語解説
出典
- 一般社団法人 産業環境管理協会「令和7年度 公害防止管理者等国家試験 騒音・振動特論 問題・正解」(公式PDF)
※ この記事の確認日:2026年7月